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2020
06.15

ウコギの花

ウコギの花が満開の時に、そんなにじっくり鑑賞したことはありません

トゲが痛い上に、放っておけば、枝は暴れ放題
なかなか仲良くなれない植物の一つです

利用するとしたら、ウコギ飯に使う新芽の時期ですし、
同じウコギ科のタラの芽やハリギリやコシアブラの方が
ずっと好まれますから

けれども、この満開の花は、手毬のようにまん丸で、色はやわらかい浅黄色
雨で湿気の多いこの季節には、涼しげで、とても好ましく思えたのでした

ミツバチたちも盛んに吸蜜しています

一枝花瓶に投げ込んでみましょうか
営業再開の準備で少しくたびれた心に栄養をもらったひと時でした
ウコギの花



2020
06.10

朴葉の季節

Category: 食べもの
近くの直売所で今年も朴(ほお)の葉が販売されていました。
6月5日がこのあたりの端午のお節句です。
朴葉もちや菖蒲湯のちょうどよい季節なのです。

木曽の「田ぐち」というお菓子屋さんの朴葉もちが、
この季節楽しみなのですが、
なかなか木曽まで行けないので、
思い切って、この朴の葉で、朴葉もちをつくることにしました。

朴の葉は、1本の茎から葉が8~10枚ほど輪生していて、
蒸しあがった姿は、感激もの。
朴の枝

さて、うまくできたのかといいますと、
なんとか形にはなりましたが、
冷凍保存しておいた粒あんが、おはぎ用だったので、
熱々の蒸したてでは、甘味が控えめすぎました。

ピーナッツクリームをつけながら、
あんことピーナッツは相性いいな、としみじみ。
これって、コロナ太りにまっしぐらのような、
いや、コロナのせいでは全くなく、
ただの太っちょまっしぐら

とはいえ、朴葉の香りがお餅に移って、行事食の風味は、やはり良いものです。
朴葉もち



2020
06.08

営業再開

Category: 旅館のこと
大変遅くなりましたが、6月19日(金曜日)から営業再開の予定です。
皆様からのご心配や心温まるお言葉に心から感謝申し上げます。
また、何度もお問合せいただいたお客様には、大変申し訳ありませんでした。

しばらくは、1晩に受け入れるお客様の人数や
1グループの人数を減らして、営業してまいります。

本日、松本は最高気温34℃の予報です。
畑はずーっと雨がなく、カラカラで、サツマイモの苗が辛そうです。
こちらの玄関前はただいま25℃。
日向の日光は強すぎて目が痛くなるほどですが、
森は木陰で、涼しい風と緑が目を癒してくれます。

これからの暑い季節、ご静養にご利用ください。
皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。

静かな静かな山の宿 

ナンジャモンジャ
ナンジャモンジャ(ヒトツバタゴ)は今年も満開でした


2020
06.02

ハルゼミ大合唱

すっかり緑に覆われた崖の湯の谷です。

今日は松本が30度に届くかという暑い日でした。
崖の湯は木陰が涼しく、下界に買い出しに行った後は、
気温のギャップがしんどいです。

朝は、日の出時間が近づくとホトトギスやオオルリが賑やかにさえずっていますが、
朝食をいただいた頃には、ハルゼミとエゾハルゼミの大合唱となります。

今日は午前中に竹の子を堀りました。
竹の子は、そろそろ終盤です。
この標高1000mで孟宗竹(モウソウチク)って、
結構レアかも。

今年は結構収穫できましたので、来年は少なそうです。
おおよそ1年ごとに豊作と不作になる傾向なのです。

掘ろうと思ってクワを入れようとしたら、
竹の子にハルゼミの抜け殻を見つけました。
いつも、不思議なところで羽化してるセミの抜け殻を見つけると
なんとなく嬉しくて写真に撮ってしまいます。

でも、撮った写真は、大概思いとは裏腹な結果に。
この写真もひどいです。

セミの脱け殻









2020
05.31

休業はもう少し

Category: 旅館のこと
5月いっぱいと予定しておりました休業ですが、
もう少し延長することといたしました。

お問合せいただいているお客様には大変申し訳ありませんが、
6月13日(土)に再開できるかどうか、、、

決まりましたら、なるべく早くお知らせいたします。

巣箱



2020
05.15

たらの芽の竹の子和え

Category: 食べもの
当館で採れる山菜は、
ふきのとうから始まり、ワサビの花、タラの芽、ハリギリの芽、
コゴミ(クサソテツ)、ホップ、ウド、タケノコ、フキ、など続きます。
タラノメは、ちょうど大型連休の後半から過ぎたくらいに
一斉に出ます。

昨年、図書館から借りてきた野菜をテーマにした本に出ていて、
ずっと気になっていた「たらの芽の竹の子和え」を作ってみました。
今年はタラの芽がいつもよりたくさんあったのと、
待ちわびた竹の子が出てきましたので、やっと作れることになったのです。

来年忘れてしまいそうなので、忘備録として残しておきましょう。

タラの芽は、天ぷらにするには大きく育ちすぎてしまったものを
塩ゆでして水気を切っておきます。

和え衣は、竹の子の元の固い部分を大まかに刻んで、
ひたひた位の量の鳥スープで煮ます。
煮えたら、すべてをフードプロセッサーにかけて、
ごま油と濃口しょうゆを加えます。

たらの芽と和えたらできあがり。仕上げに黒コショウを引きます。

日本の山菜にごま油の風味は斬新でしたが、新しい展開にワクワクしました。

モミジガサ(東北ではシドケ)が
中華風の鳥スープによく合うことも発見できました。

竹の子の根元に近い部分は、いつも主に土佐煮として朝御飯にお出ししますが、
バリエーションが増えて嬉しいです

タラの芽のタケノコ和え

2020
05.12

休業のお知らせ

Category: 旅館のこと
大型連休が終わり、しばらく経ってしまいましたが、
今だに越県の移動が自粛となっております

5月いっぱいは休業とすることといたしました。

コロナウィルス対策として、
1グループあたりの人数を制限したり、
全体の宿泊人数を抑えるなど
対策できることはやっていこうと考えております。

県内のお客様には大変申し訳ありませんが、
今しばらくお待ちくださいませ。

高ボッチ高原への自粛も続いておりますが、
1度様子を見に行ってまいりました。

良く晴れた日でしたので、私共の他にも上っていましたが、
のどかで、変わらぬ様子でした。

高ボッチ北信5岳
高ボッチの展望駐車場から遠く北信5岳を望む



2020
05.05

春の空気の入れ替わり

今年もゴールデンウィークの前半と後半の間に空気が入れ替わり、
寒かった春からギラッと暑い春にひっくり返ってしまいました。

お客様がいらっしゃる時は、この入れ替わりに気を回せずに、
気がつくと春が自分を追い越して、置いてきぼりにされた気分なのですが、
今年は、目の前でたった2日の間に八重桜が咲き始めから満開になり、
カラタチやジナシやサクラソウやハウチワカエデが咲き始め、
タラノメやハリギリやコゴミがグーンと伸びてくる様子を
目撃することができました。
でも、あまりに早くあらゆることが進んでしまったので、
結局、置いてきぼりにされてしまったようです。

いつもより山菜採りに時間をかけることができたせいか、
タラノメが良く採れています。ほかにもいろいろ摘み草できる季節。
1年で一番天ぷらの盛りが良い時期にお客様にお出しできないことは、
なんとも切ないことです。

タラの芽



2020
04.28

ちぢみ小松菜の菜の花

Category: 畑のこと
4月の寒さは、まだ続いています。

この寒さで、なかなか畑始めのジャガイモの植え付けに踏み切れないのですが、
(となりも向かいもすでに植え終わっています)
私が畑に頻繁に来るわけは、昨年の秋に種子から出てきた
小松菜の菜の花を摘むためです。

菜の花は、3月の下旬から採れ始め、今もずっと続いています。
今年はお客様にほとんどお出しできませんでしたが、嬉しい大豊作。
育ちの良かった、大きな株の方が太くてたくさんの花穂が採れます。
1番花、2番花、3番花まで、だんだん細くなりますが、
収穫できる本数は2番花から急に増えます。
今はちょうど2番花の最盛期ですので、頻繁に通わないと菜の花の開花が進んでしまいます。
この寒さのおかげで、長く収穫できているのかもしれません。

大好きなので毎日いただいています。
さっと茹でてから塩漬けにする大原千鶴さんの漬物のレシピが、
塩気が少なく、食べやすくて気に入っていますが、

本当は、祖母が作っていた、糠の入った漬け方が知りたいのです。
発泡スチロールの箱に大胆に漬けてありましたが、
お茶粥に合わせると本当に美味しかった。

これだけ菜の花があるのですから、いっちょ試しに作ってみましょうか。
お茶粥が食べたくなってきました。
菜の花



2020
04.27

高ボッチスカイラインの冬季閉鎖解除

昨年は、冬季閉鎖の解除がとても遅れて、
連休に楽しみにしてこられたお客様には、
大変ガッカリされていたことを思い出しましたが、
今年は、4月20日(月)に解除されました。
待ちわびた方々が次々と車で上がっていく様子に、
この状況で、複雑な思いがしていましたが、

昨日、塩尻市の観光課の看板が駐車場に立てかけてありました。

長野県の「連休の観光はお休みです」という趣旨に沿ったものでしょうか、
感染防止のため、高ボッチ高原への立ち入りを極力避けてください、
との内容でした。
それなりに効果があったのか、
今日は冬季閉鎖の時のような静けさです。

夕暮れになると聞き馴染みのある、
嬉しい野鳥のさえずりが聴こえてきました。
毎年来てくれて、ありがとうって心から伝えたい。
これからの子育て頑張って!

山の営みは、いつもどおり
夕暮れの崖




2020
04.25

カラマツの新芽

新芽の季節は一番嬉しい季節です。
山の神様が笑いながら駆け上っていくと、
ヤマザクラが咲いて、広葉樹林は色合い豊かな新芽が吹き出し、
森がポコポコしてくるようです。

広葉樹の森は、もちろん素敵ですが、
高ボッチ高原は、カラマツの林も多いです。

カラマツの新芽は、浅黄色の新芽から鮮やかな黄緑色の新葉になるまでが
とてもかわいらしく、触り心地もやさしい
広葉樹よりも少し早く芽吹きますので、
春の訪れをいち早く知るのは、カラマツ林の色の変化の方かもしれません。

「山が黄色くなってきたな」というのは、亡父の春を告げる一言。
黄色っていえば黄色かな、
淡い黄色は、目の覚めるような黄緑色の新葉とは対照的な
ささやかな色の変化です。

写真に撮っても、目で見る色が出ないのは私の腕のなさ
カラマツの新芽



2020
04.23

大型連休の営業について

Category: 旅館のこと

 お問合せいただいたお客様には、大変申し訳ありませんが、
コロナウィルス感染防止のため、
今年のGWの営業につきましては、
残念ながらお休みとすることにいたしました。
営業再開につきましては、状況を見て、お知らせいたします。

皆様と、また元気にお会いできる日を心待ちにいたしております。

こちらはようやく桜が満開に近づいています。
よい季節になり山菜も出てきましたのに、
味わっていただけないのは本当に残念です。

ザゼンソウ

2020
04.16

早春の積雪

4月になってから、暖冬の反動なのでしょうか、寒いのです。

昨日は、崖の湯にはほとんど積もらなかったものの、
鉢伏山は、真っ白になりました。
こちらは塩尻市片丘から見た高ボッチと鉢伏山です。
中腹の真ん中にポチッと崖の湯の崖も写りました。
(あまりに小さいので、心の目で見てください)

長野県の桜の名所は、すべてイベントが中止となりましたが、
松本城の桜もこの寒さでなかなか満開になれないようです。

崖の湯でも、桜の開花はもう間近と見ています。
桜がぐずぐずしている間に、ニリンソウやアズマイチゲの方が
先に咲きはじめました。
ワサビの花もこの寒さでなかなか開花してきませんが、
今年は皆さんに召し上がっていただけるのかどうかも、
先が見えず、悩ましいことです。

ご近所の畑は始まっています。
そろそろ畑のことも始めたいのですが、
こう寒くては動けません。

ここはひとつ、畑仕事よりも庭(山)仕事を優先することにしましょう!
修理から戻ってきたエンジンチェーンソーと
新入りの小型のバッテリー式のチェーンソーで、
伐るという作業は、今までよりも、たぶん楽になるはず。


片丘から東山1

2020
02.12

アニマルトラッキング

雪が積もったら、とても楽しみなことがあります。
それは、山の生きものたちの足跡です。

暖冬の今シーズンでも、ようやく雪が積もってくれました。
雪かきは大変ですが、雪のない冬景色は何故か落ち着かないもの。
水不足も心配ですしね。

この写真は薬師堂の参道です。
足跡の主はウサギじゃないし、タヌキじゃないし、シカでもイノシシでもない。
モモンガかしらとも思いましたが、おそらくテンではないでしょうか。

冬のテンは、金色(あまりに美しいので私にはそう見えます)の毛色で、
樹の上でも山の斜面でも身のこなしは、拝みたくなるほど神々しく軽やか。
ここ数年姿を見かけなくなっていましたが、やっぱりいたのですね。

姿は見えずとも、その存在を知ることができる足跡探しは、雪の贈り物。
楽しいものです。
足跡

2020
01.17

暖冬ショック

今年は雪が少なかった昨年よりも、もっと少ないかもしれません。
気温は間違いなく高く、野沢菜漬けの樽が凍らないなんて、
この20年間で初めてのことです。
おかげで、漬物の漬かり具合が非常に早く、
まだ、1月中旬なのに、もはや3月の様相を呈しています。
この後がとても心配です。

凍り餅は、この時期一番適した最盛期ですが、
干し始めの初日に必要な⁻8℃以下になるのを待つことが、
もはや無理かと思えるのです。
今年の凍り餅作りは諦めざるを得ないですね。

雪は相変わらず少ないです。
地面がむき出しですと何だか落ち着かない気持ち。
1月に雨が降るなんて、考えられませんが、
長野県南部や中部のスキー場は特に厳しい状況のようです。

畑の土が凍っていないので、畑仕舞いの続きができました。
豆の棚を外したり、支柱を抜いたり、小松菜やほうれん草の収穫もできて、
はかどりましたのは、暖かくて良かったことの1つです。
畑に雪はなく、オオイヌノフグリが咲いていました。
ですが、しっかり気温が下がって、畑の虫にいなくなってもらわないと、
この先、本当に困ってしまうのです。

諏訪湖は、全面結氷すると御神渡り(おみわたり)といって、
氷が道のようにせり上がり、そこを諏訪の神様が渡ってくるという
ありがたい現象が起こります。
毎年、八剱神社(やつるぎじんじゃ)の宮司さんがその判定をして、
ニュース報道されるのですが、今年は、全面どころか
氷の張っているところすら見当たらない。
渡りの水鳥たちは、波にプカプカ揺れています。
1月の時点でこの様子では、到底御神渡りにはならないということで、
今年はなしという判断がありました。

諏訪地方名物の凍み豆腐や棒寒天づくりも、
きっとご苦労だろうと思います。

ちゃんと寒さが来ることって、大変ですが、とても大切なのですよね。

霜1










2020
01.01

あけましておめでとうございます!

Category: 旅館のこと
新年あけましておめでとうございます
皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈りいたします

元旦から営業しております(年末はお休み)

山上の真冬は、
こたつむりになったり、温泉で身体を整える湯治をしたり
体感する氷点下と星空や夜景探訪、野鳥や動物の観察や
冬季閉鎖の高ボッチスカイラインの車道を歩く冬山ピクニックなど盛りだくさん

標高1000m 静かな静かな山の宿は
本年も皆様にお会いできますことを楽しみにいたしております!

牛伏寺(ごふくじ)縁日祭は、1月12日と13日です。

松本市内田地区・塩尻市片丘の南内田地区の御柱(おんべ)も飾られています。
馬場家住宅では、1月26日まで御柱の特別展も行われています。

1月4日にうっすら雪が積もりました
しめ縄





2019
12.09

野沢菜漬け

Category: 未分類
今年も野沢菜漬けが無事終了しました。

9月に蒔いた種子が発芽して成長し、
霜にしっかり当て、柔らかく甘みがのるまで待ちます。

今年は12月6日に収穫し、洗い、漬け込みという手順で、
漬け込みまで3日がかり。
昨年よりも多い70㎏の野沢菜が畑からこの樽の中に移動しました。

うちの野沢菜漬けはとてもシンプルな味つけです。
お醤油とザラメとほんの少しのお酢だけ。
どうか美味しく漬かりますように祈るばかりです。

この辺りは、野沢菜は不作で、直売所では整理券も出したとか。
何しろ蕪は立派に育っていますが、葉っぱがナヨっちいので、
漬かりが心配です。12月の末の食べ頃まで気を抜けません。

新年に野沢菜漬けをお出しできますように。

野沢菜漬け

2019
11.17

崖の湯の紅葉

今年の紅葉は、とても遅れています。
カラマツが色づいてきて、やっと紅葉らしくなってきました。
今日は風が強かったので、ものすごい落葉っぷり、まさにFallです。

北アルプスや富士山は雪化粧していますので、
こんな風に晴れた日は、高ボッチに上る車の数が増えて、賑わっている様子。
写真撮影も良いけれど、カラマツの葉っぱが落ちてよい香りが道に漂う山の上の方では、
車を降りて、葉っぱを蹴飛ばしながら、深呼吸してみてください。


山上紅葉


2019
10.25

不作のキノコ

「今年は、キノコどうですか?」というお問合せをいただきました。
豊作だったらいっぱい宣伝しちゃう勢いなのですが、
とにかく今年は最悪。ブログの更新がますます鈍くなってしまいます。

毎年、サマツ(夏に出る松茸)から始まり、
カラマツ林のハナイグチ(リコボウ)、アミタケ、シロヌメリイグチ、
栽培のクリタケ、ナメコ、シイタケなどと続くのですが、

サマツも通常の時期に出る松茸も今年はほとんどなく、
やっと直売所に雑キノコが登場したのは10月下旬でした。

10月下旬ともなると、例年は落葉の時期なので、
落ち葉にに隠れてしまうと収穫できなくなるキノコは、
もはや秒読みとも思えるのですが、
今年は冷え込みが緩いせいか、紅葉も相当遅れているので、
落葉が先送りされている間は、なんとか収穫できそうです。

こんなに不作の原因は、山がからっからに乾いていること。
雨が少なすぎる上に虫が死んじゃうくらいの寒さがこない。
暖かいうちに出るキノコは、虫が入ってしまうので、品質がイマイチなのです。

台風がらみの雨がやっと何回か降ってくれたおかげか、
今年一番種類が多く収穫できました。
ささやかな収穫ですが、いろんな種類が入った方が断然美味しくなるキノコ料理。

松本一本ネギたっぷり入れた、お豆腐と豚肉のお鍋に入れて、ありがたくいただきましょう。
(写真はクリタケ、ナメコ、ハナイグチ)

2019きのこ

2019
10.19

落花生収穫

Category: 畑のこと
落花生は、不思議な生きものです。
黄色い花を咲かせた後、白いつるのようなものが地面に刺さって、
土の中で先端に実をつけるのです。

夏のお盆を過ぎて実った鞘には実が入らないと本に書いてあります。
地温の低いうちの畑では、どうしても芽出しが遅く、
これまで落花生の収穫は、はっきり良くなかったので、
ここ数年は、植えていませんでした。

特に、千葉県の有名な品種は諦めざるを得なかったのですが、
昨年、ご近所からいただいたジャンボ落花生を種子用にも保存しておいたので、
ダメ元で、再チャレンジしたのでした。

とにかく芽出しのタイミングが大切。
発芽温度が高いので、ビニールで保温して暖かい日を狙って蒔きました。
そこがたまたまうまく当たったのと、土と品種の相性が良かったのかもしれません。

今年は収穫もまあまあで、茹で落花生をお客様にお出しできました。
残りは定番でお出ししているジーマーミ豆腐(ピーナッツ豆腐)になります。

味はちょっと大味かもしれませんが、来年用の種子も採れたので、
なんとか続けていきたいですね。

それにしても、落花生の収穫は楽しい。
この時は、空種でも嬉しいくらい気持ちが上がります。
実のつきかたがいちいち面白くって飽きないのです。

落花生収穫

2019
10.14

台風19号

Category: 旅館のこと
10月12日(土)の夜、長野県に接近した台風19号は、
いまだ把握ができないほど被害が大きくなってしまいました。
長野県内は、特に山の東斜面に多くの雨が降ったようで、
千曲川の決壊では、まだ広範囲に浸水しているようです。

松本市街地でも、女鳥羽川の増水により一時かなり危ない状況だったようですが、
幸いなことに洪水になることなく、
崖の湯周辺においても、被害はほとんどありませんでした。
高ボッチや鉢伏山は、今のところ通行止めになっておりません。

皆様から御心配いただきまして、真にありがとうございます。

ですが、現在(10月14日午後5時)、東京方面からは中央道の通行止めと
JR中央線の不通により、アクセスが大変悪くなっております。
長野新幹線は、長野ー東京間が動き出した模様ですが、
JR篠ノ井線が明科ー篠ノ井間が不通になっておりますので、
新幹線で名古屋経由して、特急しなので松本入りというのが、一番早い方法でしょうか。

中央道の大月ー八王子間通行止めにより、本日も新宿ー松本間の高速バスは運休しています。

早い復旧が望まれますが、今日も雨が降っており、復旧作業に携わっている方々には、
本当に御苦労様なことで、2次災害などありませんよう、願うしかありません。


こねこ

2019
09.20

ミツバアケビ(三葉木通)

崖の湯周辺では、アケビの実がちょうど食べ頃になっています。
お彼岸のこの時期に間違いなく合わせたようにアケビが食べ頃になるのは、
本当に不思議です。

子供の頃に食べたアケビの実の味は、衝撃的。
白いバナナのようだと口にほおばった途端、とにかく種だらけなので、
パニックになるのが一口目。
甘いけれど、口に入れたものをほとんど出す以外に方法が見つからない敗北感。
「種は出すんだよ」と最初に言ってほしかった親を恨み目に、
二口目になかなかいけずにいました。

甘い汁だけ吸って種だけ出すのは、
なかなかの高等技ではないかと今も思うのですが、
遊びに来た友人に勧めて、ひどく不評だったことも苦い思い出です。

アケビを食べたことのある人は、私の周辺には家族以外で今までほとんどいませんでした。
何しろ、無傷で食べ頃のアケビに出会える時期はとても短い上、
アケビの争奪戦は、あまりに他の生きものたちのライバルが多いのです。

お彼岸の中日に採ってきてくれた完璧なミツバアケビ。
毎年楽しみにしていた亡き父にもお供えしましょう。

何度も食べていれば食べ方にも慣れるものです。
ほんの少しほろ苦くて、まったり甘い郷愁。
お客様にも、是非一度お試しいただきたいです。


アケビ









2019
09.17

そばの花

Category: 畑のこと
秋そばの花が見頃となりました。
今年は花のつきが良さそうで、このまま実りまで順調に育ってもらいたいです。

私は畑に韃靼そば(ダッタン)を初めて蒔いてみました。
普通のそばは、8月の初めに蒔きます。最近は蒔く時期がほんの少し早まっている印象です。
そのそばよりも韃靼そばはもう一足早く蒔く必要があります。

韃靼そばは「苦そば」と言われ、麺に打つと苦くて食べられないので、
お茶にして利用したりするようですが、
長野県では、そばとして打っても美味しくなる土地柄もあるそうで、
地場産品として生産されている地域がいくつかあります。

うちの畑では、苦くなるのかどうか?
それを確かめたくて、蒔いてみた次第。
まずは、堆肥は入れずに、何もしない状況で育ててみることにしました。
育ってくると、思ったよりも育ちすぎた南側とやっぱり栄養が乏しかった北側、
畑の土の状況がよくわかります。

育ちすぎて背が高くなると、そばが実をつける時に風で倒伏しやすくなるので、
そばの栽培では、育ちすぎはにならぬよう気をつけることが肝要とのこと。
我が家の韃靼そばは、やっと花が咲き始めたところです。
お花は、普通のそばのように白くなくて、黄緑色に近いでしょうか。
決して華やかとはいえませんが、まずは咲いてくれてありがとう。

ちなみに写真は、近くの秋そば畑です。
そばの花

うちの韃靼そばは、その後、台風15号の風でやっぱり倒れてしまい、
その後の収穫が思いやられます。






2019
07.15

ホタルブクロの色

Category: 未分類
薬師堂のわきに咲き始めたホタルブクロ。

咲き始めは感激するほど鮮やかな紫色と曲線美です。

うちで咲くのは薬師堂の周辺と「のじこ」の部屋の西側あたりに
まとまって群生しています。

昔、地方によって、ホタルブクロの花の色の系統が違うと聞いたことがあります。
関東では紫色が多く、関西では白が多いとか。

草刈りの時に刈り取ってしまわないよう気を遣うのですが、
小さいうちは、それが他の雑草と混ざってわかりにくく、
厄介なものです。

でも、立ち上がって星形の蕾がつくと急に存在感が出てきて、
咲くのが楽しみになるのです。
星形が膨らんで、風船のようになると、咲く瞬間にポンッと音でもしそうな風情。
何度か風船を指で破裂させてみたことがありますが、
想像した以上に圧力をかけないと破裂せず、頑丈なもんです。

うちのホタルブクロは、本当にホタルブクロなのか?
今回、あらためて図鑑で確認してみると、
萼片の形から、たぶんヤマホタルブクロなのでした。

ホタルブクロ



2019
06.14

ウスバシロチョウの舞い

ここ数年、あまり数が多くなかったウスバシロチョウは、今年だいぶ数を戻した印象です。
幼虫の食草は、このあたりに多く自生するムラサキケマンなど。
ムラサキケマン自体は、毎年変わらず、たくさん咲くのですが、
どういうわけか3,4年前からウスバシロチョウの少ない年が続いていました。

今年は、青空を見上げるとウスバシロチョウの滑空の様子をたくさん見ることができます。
羽ばたかずに円を描いて舞い降りる姿は、いかにも気持ち良さそうな様子。

庭のレースフラワーが今の主な吸蜜場所になっています。
今満開のツツジよりもたくさん集まっているのは不思議です。
ウスバということで、羽が透けて見えるのか、
この時期、そろそろ羽が傷んできて、透けて見えるのかよくわかりません。

青空に透けたウスバシロチョウは、撮影が難しいけれど、
レースフラワーに夢中のウスバシロチョウは、私にも撮れました。
羽が透けているのわかりますか?

ムラサキケマンは、種子の熟す季節です。
ぷっくり膨らんだ種子の鞘にそっと触れると、
パチパチ爆ぜて種子が飛び散り、来年に備えます。
お客様にも、そっと握ってみてほしいです。
この感触、私は毎年楽しみにしているのですが。

ウスバシロチョウ

2019
06.11

初夏の白い花

梅雨に入り、山は白い花が多くなりました。
卯の花、ノイバラ、スイカズラ、ミヤマガマズミ、ヤマオダマキが
見頃となっています。

畑の行き帰りに窓を開けて軽トラを走らせていると、
何だか良い香りがすることに気がつきました。

クズにはまだ早いし、スイカズラや卯の花は香りません。
香りの主は、ノイバラでした。

毎朝スイカズラとノイバラがたくさん咲いているところを通るのですが、
今まで香りに気づきませんでした。
まだこの季節、朝は寒くて車の窓を開けることはないのです。

なんと優雅なひととき。やっぱりバラの香りはいいものです。

咲き始めは美しいのですが、切り花にしても花持ちが良くなくて、
すぐに、はらはらと花びらが落ちてしまうことや、
トゲがすごいので、藪こぎでは服を傷めてしまう原因になったり、
畑のふちに、切っても切ってもなくならず、お強くていらっしゃる。
今までは、冬の美しい赤い実くらいしか注目していませんでした。

この時期、お庭に咲き誇る西洋のバラもすばらしいけれど、
野生のノイバラは、それなりに日本らしい姿や香りで力強いものなのですね。

自分の土地にあるものには、容赦しませんが、
他所の土地のノイバラには寛容な心持ちでおりましょう。

写真の場所は、
ノイバラとスイカズラとノブドウとアケビとサルナシとが絡まる
熾烈な戦いの場所でもあります。
私は、サルナシに勝ってほしいのですが、今はノイバラとアケビが優勢に見えますね。


ノイバラ


2019
05.30

内田の畑

Category: 畑のこと
山上の畑は標高900mを越えています。

先週、やっとジャガイモを植えて、今シーズンの畑仕事が始まりました。
うちは毎年スロースタートで、お隣や向かいの畑からは、
すでに青々としたジャガイモの葉っぱが出ていて、ちらっと横目で羨ましい気持ち。

でも、昨年は遅く植えたうちのジャガイモは通常どおりの実りでしたが、
早くに植えた方々は、あまりよく収穫できなかった、なんてこともありますので、
今年も希望を持って見守ることにしましょう。

今年植えた品種は、うちの土と私に相性がよい馴染みのものばかりになりました。
オオジロ、デストロイヤー、だんしゃく、ホッカイコガネ、アンデスレッド、
チェルシー、ムサマル、ベニアカリ。

お客様にあまりお出しする機会のないことが、少し残念ですが、
どの品種も特徴のある味で美味しく、自給できているのはありがたいことです。

5月11日のNHKのBSで、
火野正平さんが松本市内田の畑に自転車でいらっしゃる放送がありました。
信州まつもと空港から夕暮れ時の北アルプスを望む内田の畑が目的地。
正平さんは、ちょっぴりお疲れでいらしたような。
西山に沈む夕日を追いかけて、もう少し登ってくださったら、なんて欲張りですね。

夕日が沈んだ後には、空が焼けて、松本平に街の明かりが灯りだし、
暗くなるころの夜景もおすすめです。

それにしても、崖の湯の崖が何度も映っていて、
見覚えのある身近な風景をテレビで見るというのは、不思議な感覚でした。

鉢伏山高ボッチ

この写真は、番組中に話題となった「東山」です。
塩尻市片丘から東に向かって撮りました。なだらかに連なる鉢伏山と高ボッチ。
東山は、この続きで北上して、美ヶ原や聖高原も含まれます。





2019
05.18

高ボッチスカイライン

例年は、大型連休までに冬季閉鎖が解かれるのですが、
今年は道路の傷みがひどかったせいなのか、
塩尻側からの道路しか解除になりませんでした。
崖の湯からの道路の閉鎖が続いていることで、
楽しみにお越しくださったお客様には、大変申し訳なく
こちらで情報をお伝えすることができずに
ご迷惑をおかけいたしました。

先日ようやく解除見込みの日が表示されるようになり、
6月1日(土)には通行できる予定です。

牛の放牧はもう始まっているかもしれません。
のどかな高原の春をお楽しみくださいませ。

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2019
05.07

工芸の5月

Category: おすすめ
今年も松本市では、工芸の5月と称して、
美術館や博物館などで、クラフトや民芸に関連した展示や催しが開催されます。

あがたの森で開催されるクラフトフェアは、5月25日(土)と26日(日)ですが、
他にも興味深い展示や体験イベントがございますので、
松本にお越しの際は、チェックしてみてください。
詳しいオフィシャルガイドブック(500円)は、こちらでもお求めいただけます。

5月に入って花が次々と咲いてきました。
武藤さんの花器が大活躍の楽しい季節です。

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2019
04.22

ソメイヨシノが咲きました

ここ数日の暖かさで、
ソメイヨシノが咲き出しました。
そして、カタクリもワサビも水仙もクサボケも椿もニリンソウも咲き始め、
梅はそろそろ散り始めています。

暖かさの影響からか、咲き始めから満開までは、あっという間。
急に崖の湯周辺が明るくなった感じです。

高ボッチスカイラインは、塩尻側の道は先週冬季閉鎖が解除されましたが、
崖の湯側は今だ解除されていません。
どうも凍結で舗装の痛みが激しいようです。
大型連休までには解除されると良いのですが。

山の上はまだまだ冬。
暖かかったり寒かったりですので、
防寒具は必要です。
雪のアルプスをゆっくり眺められますように。

ミスミソウ 





2019
04.02

お彼岸は過ぎましたが

このところ、今冬の雪不足を補うように数日毎に雪が降っています。 
朝の氷点下という気温は、
お彼岸が過ぎても続いており、
暖かすぎた昨年に比べるとだいぶ寒いです。
それでも木々は水を上げて、
新芽を膨らませる準備を着々と進め、
日中は冬を越したテングチョウやルリタテハが舞う姿を
見かけるようになりました。
今日は見頃のフクジュソウも雪の下。
この花は、雪にめっぽう強く、雪の中に咲いている姿の方が素敵に見えるような気がします。
一方、シーズンに入ったフキノトウは雪に弱く、
雪焼けするとすぐに黒く変色してしまうので、
貴重な春の味覚をダメにしてしまわないよう、こまめな収穫が欠かせません。
ギョウジャニンニクやアサツキも出始めました。
少しずつ春は進みます。

雪のフクジュソウ2 

2019
03.16

フクジュソウの見頃です

ここ数日、氷点下の朝を迎えておりますが、
3月11日の積雪以降、雪は積もっておりません。

2月の末からようやく遅い積雪が何度かあって、
この冬、ずっと茶色のままだった鉢伏山は、
3月になって、ようやく白くお化粧しました。

崖の湯周辺は、数日前の雨で雪はほとんど消えてしまいましたが、
融けた途端にフクジュソウが咲いてきました。
お日様が当たるとパラボラアンテナ全開。
眩しいくらい強烈な黄色い花に誘われて、
冬を越すことのできたミツバチやチョウが動き出しました。

ミソサザイも美しい声でさえずっていますが、心配は野良猫たち。
根っからの狩人にといくら注意しても通じません。
「知らんがニャー」
フクジュソウねこ



2019
01.22

うっすら雪が積もりました

何か静かな朝だと思ったら、雪が降っていました。
まさに「静かな静かな山の宿」。
気温も⁻7℃と寒く、こんな日は布団から出るのに時間がかかります。

朝からお昼前まで降って、4cmくらい積もりました。
同じくらいの積雪が年末に1回、年始に1回しか積もっておらず、
私にとっては、今シーズン初めての雪かきでした。
坂道をかいて下界を見てみると、すでに地面が茶色い様子。
下は降っても積もらなかったようです。

一昨日は朝からプラスの気温で、
北側斜面の雪もほとんど解けていました。
ずっと気になっている山仕事に、
いよいよ重い腰を上げないといけない状況でしたが、
この雪で、少し先延ばしする言い訳ができました。

それにしても、昨シーズンに比べると今のところ、暖かいです。
野沢菜の樽の蓋が凍らず、バールの助けが必要ないなんて、
この時期ほとんど経験がありません。
今一番味の乗ってくる時期なので、漬物にとっては試練です。

昨日は見そびれてしまったけれど、
気を取り直して、今夜は十六夜のスーパームーン。
薬師堂の真上から積もったばかりの雪を照らして、
参道の足元をキラキラと道案内してくれました。

ユキヒカリ 


2019
01.02

謹賀新年(寒湯)

Category: 未分類


新年あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いします。


元旦の崖の湯は、朝-6℃とお正月らしい気温となりました。

夜からの雪が4㎝くらい積もって、道路以外は、雪が融けずに白い世界です。


農閑期の湯治は、寒湯(かんゆ)と呼ばれ、

1日に数回の入浴と食事と休憩を繰り返して、

温泉に反応する身体の様子と向き合いながら、

肉体の回復とともに、日常生活から切り離れて、心のリフレッシュもはかるものです。


いうなれば、「食っちゃ寝+温泉入浴」なのですが、

これが実際にやってみると、予想外にハードな過ごし方で、

1日はあっという間に過ぎてしまいます。


慣れた方は、1週間以上滞在されますが、

まずは、3泊程の滞在で、身体の様子をみるというのがおすすめです。


入浴の仕方としては、短い時間から始めて、決して無理のないように入ることです。

個人差のあることなので、治したい一心で頑張りすぎるのは、良くないものなのです。


こちらのお湯では、2,3日後に痛みが出てくることがあります。

そんな方は、お湯が効いていることですので、

帰宅されると痛みが消えて回復されることが多いようです。

もちろん、痛みがなく回復される方もいらっしゃいます。


山上旅館では、湯治の風習を大切にしながら、

今年も皆様のお越しをお待ち申し上げております。


三九郎

三九郎(さんくろう=どんど焼き)は、小正月の行事です。

この土台にお正月の外飾りやダルマやお札をつけて燃やします。

繭玉に見立てた柳の枝に団子をつけて焼き、1年の無病息災を祈念するのです。


最近は、15日(小正月)を待たずに、週末に繰り上げて行うことが多く、

繭玉も団子ではなくマシュマロを焼くこともあるようです。

何故か、この時期スーパーマーケットにマシュマロがたくさん売られるようになりました。

焦がしたコーヒー味のマシュマロは、確かに美味しんですけどね。





2018
10.18

鉢伏山の紅葉

近いのになかなか行くことがかなわない鉢伏山。
この数年やっと行くことができるタイミングは、
どういうわけか秋が多いような気がします。
久しぶりに紅葉のタイミングに行くことができました。

私が楽しみにしている鉢伏山の紅葉ポイントは、
西側斜面から横川の谷に落ちるあたり、白樺などの広葉樹林とカラマツ林のコントラスト、
駐車場から頂上に向かう道を北に進んだ美ヶ原を望む北側斜面のカラマツ林、
山頂付近や鉢伏山荘から西側の斜面に点々と残る片枝のカラマツ、
二ツ山山頂周辺の広葉樹林、
高ボッチから鉢伏へ向かう道沿いに群生するコナシの落葉後の鮮やかな実、
レンゲツツジの紅葉など、、、。

この季節は、黄昏時の静かな山もお勧めです。
西日を映して木々の葉っぱやススキの穂が輝きだすのです。

今年は空梅雨と夏の少雨と台風で、
山頂周辺のカラマツは黄葉せずにすでに落葉していました。
少し残念ではありますが、コナシの実は豊作。
この赤い実や黄色い実が、一時は鳥たちの食糧庫になってくれるはずです。

今回、鉢伏山の北側斜面では、見たこともないアトリの大群と遭遇しました。
カラマツの林間を途切れることなく群れが移動する様子は圧巻でしたが、
コナシの実は足りるのでしょうか?

鉢伏紅葉1 

崖の湯の紅葉は、色付きの早い樹種から順に少しずつ始まっています。
10月末頃が見ごろになりそうです。



2018
10.07

栗ひろい

昨年は不作だった栗が、
約束したように今年は実ってくれました。
1週間くらいが収穫時ですが、
虫が早いか拾うのが早いかというほど、
今年は虫栗が多いような気がします。
霜が降りないせいでしょうか?
帽子をかぶっていないと、イガごと落ちてくるので危険です。

この栗の木は、丹波の品種ですが、あまりに晩生で、小さい実しか着けないと、
15年くらい前に父が伐採した樹です。
その後、切り株から萌芽した枝は勢いが良かったようで、
再び実るようになって初めてその成長に気づきました。

伐採した時には、代わりに早生の品種の栗の苗を5本くらい、
日当たりのより良い上の段に植えたのですが、
すぐにシカの食害で丸坊主にされてしまい、やむなく断念。
数年前から元の樹の恩恵に与っています。

茹でた栗をスプーンですくって、そのまま食べたり、
スプーンでほじった栗を生クリームとお砂糖と一緒に煮て、
栗ペーストにしてパンに乗っけて食べたり、
小さい実ながらも色々と楽しむことができました。

通常は、2つか3つ入りの栗ですが、
こんなにぎゅうぎゅう大勢入った栗は、見たことありません。
なんだかとっても楽しそう!
栗













2018
10.03

きのこは豊作です!

Category: おすすめ
崖の湯周辺で松茸は不作なのですが、雑キノコは豊作です。

雑キノコは、
ハナイグチ(リコボウ)、シロヌメリイグチ、アミタケ、などはカラマツ林に生えたり、
クリタケなど広葉樹の林に生えるキノコのことです。

このあたりは、梅雨や夏の雨が少なかったので、松茸には厳しい年になってしまいましたが、
9月に入ってからは雨が適度に降って、雑キノコの発生には良かったようです。

キノコ採りには、いつもみすず細工の「びく」を腰に吊るして出かけますが、
裏山を少しまわるとキノコでいっぱいになるほど採ることができました。

松茸は松本周辺では、かなり出ています。
こちらでも現在土瓶蒸しにしてお出ししています。
1年に一度の秋の味覚をお楽しみください。
雑キノコは、採れる時期が短いですので、なるべくお早めにお越しくださいませ。

クリタケ
育てているクリタケも出始めました。


2018
10.02

タマゴタケ!

キノコ採りで一番楽しいのは、いろんなキノコが観られることです。
条件が整って発生しやすい年は、
キノコの種類が多く、様々な色や形のバリエーションが豊かで、
森林の地面が飾り付けられたようです。

食べられるキノコを見つけた時と同じように
美しいキノコを見つけると心が躍りますが、
今年は、ずっと長年見てみたかった「タマゴタケ」の輪生を観ることができました。
しかも、ちょうど食べ頃!このチャンスに収穫するしかありません。
     
      20181008220245b77.jpg
 
今まで食べたことはありませんが、近所の直売所では毎年一瞬だけ見かけるキノコです。
今年も見かけて、買うかどうか真剣に悩んでやめた代物。

タマゴタケは、きのこ図鑑の表紙を飾るほど、その姿は美しくて独特です。
幼菌の白い卵のような壺の殻を破って現れるのは、真っ赤な玉。
育ってくると鮮やかな緋色の傘を開き、十数センチまで大きく育ちます。

タマゴタケ 
      
 
同じテングタケの仲間には有毒のものも多いので、内心ドキドキしながらの収穫でしたが、
とにかく他のキノコと間違えようのない姿なので、自信を持って料理することにしましょう。

中学校の時の恩師が、その昔一度食べてみたいと言っていたキノコ。
先生は、ちょうど退職されていたので、送ろうかと思いながらも、
まずは自分で味見してからおすすめすることにしました。

バターとの相性が良さそうだったのと、
タマゴタケの香りと旨みをご飯に移したらどうかと思い、
「タマゴタケチャーハン」を作ることにしました。

      チャーハン

バターでみじん切りの玉ねぎを炒め、タマゴタケも合わせて炒めてしっかり熱を通したら、
温かいご飯も一緒に炒めます。
たまごの黄身を入れたようにご飯がどんどんタマゴ色に染まって、美しい!
塩と胡椒と仕上げにお醤油をまわしかけてタマゴタケチャーハンの出来あがりです。

       チャーハン2 
 
香りも味もクセが少なく旨みはあって、タマゴチャーハンを食べた時のような安心感。
歯ごたえも良く、大変美味しくいただきました。

今度出ていたら先生にも送りますね。



2018
06.05

ほう葉巻

Category: おすすめ
近所のアルプス市場(農産品直売所)で、
入口の一番目立つ場所に朴(ほお)の葉っぱが販売されていました。

朴の葉っぱは大きくて、とても良い香り。
この葉っぱに、あずきの餡子入りのお餅を包み、蒸し器で蒸すと、
香りが移って、それは美味しいお菓子ができあがります。
枝に輪生する葉っぱをそのまま活かして餅を包む姿も素晴らしいのです。

木曽地方では、5月の中旬から7月中旬まで「ほお葉もち」が季節限定の
名物お菓子として販売されています。
特に「田ぐち」の「ほうば巻」は、地元では有名な名店。
1年に一度は味わっておきたい一品です。

木曽に行かないと購入できなかったこのお菓子が
松本市内にできた木曽のアンテナショップで
手に入れることができるようになりました。

アルプス市場から西に真っすぐ進むと田川にかかる橋の手前の寿警察署を右折、
川沿いに100mくらいのD2(ケーオーデイツー)の奥隣にあります。
崖の湯からは、15分くらいで到着するので、便利も良いです。

ただし、かなり人気のお菓子ですので、午前中のうちに行くことをお勧めします。
お客様を平田駅にお送りした後、お店に寄ってみました。
なんとか購入することができ、嬉しい限り。
数年ぶりの味でしたが、やっぱり美味しーい!

アルプス市場では自宅で「朴葉もち」を手作りする方のために
販売されていた葉っぱです。
背の高い大きな木に育ちますので、葉っぱを採りやすいように低く、
たくさん葉っぱが採れるよう、枝が多く育つようにちゃんと仕立てられていないと
採ることが難しいのです。
木曽には庭木にそんな仕立ての木がありますので、感心してしまいます。

山上にも朴の木があります。
ですが、高枝切りバサミを使ってもよい葉っぱには届かない、、、。
仕方なく、手が届く範囲の陽の当たらないナヨナヨした葉っぱで、
朴葉もちを作ったことがありますが、
やはり香りが今一つ弱いところが悲しいところでした。

硬くなった餅は、葉っぱごと蒸しなおしたり、網でこんがり焼くと美味しいです。

  • 20180620185158e88.jpg 
包装袋のデザインも素敵なのです


2018
05.01

長藤が咲きます!

こちらの長藤は、樹が弱ってきているのか、
最近は何年かに1度しか花をつけなくなっておりますが、
今年は、当たり年のようです。
例年よりもだいぶ早く、本日開花となりました。

見頃は、5月5日くらいから13日くらいでしょうか?

「花藤や かげむらさきに 土に滲む」

これは、風呂場へ続く廊下に掛けてある、
目白三平さんがこちらで詠んで書いてくださった色紙の俳句です。

藤の花房が咲き始めるとどんどん長く伸びて、
1尺ほどにもなることから尺藤とも言われ、
咲いた時に地面が紫色に染まるようなイメージが想像できるこの句とともに、
この時季をお客様とともに毎年の楽しみにしています。

実際に藤の下に佇んでみると、
身体が藤色に染まるような嬉しい感覚と
たくさん集まってくる虫達の羽音で気の抜けない緊張感が
同時にやってきます。

横書きで書くと、俳句の感じが出ませんね。
目白三平さんに申し訳ないです。

現在は、白藤が咲いて、良いかおりが朝夕漂っています。
山の藤は、長藤の後、たくさん見られるようになります。

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2018
04.20

今年の春爆発は早いです!

暖かすぎる日が続いて、
崖の湯のソメイヨシノは、ずいぶん早く咲いてしまいました。
例年ですと青森の弘前城の桜と同じくらいに見ごろとなるのですが、
昨日が弘前では開花日とのこと。今年は、ずいぶん差がついてしまいました。

今は山桜の見ごろです。合わせて木々が新芽の時期迎え、
まさに「山笑う」時期となりました。

現在見ごろの花たちは、
コブシ、オオヤマレンゲ、キブシ、オオヤマザクラ、ユキヤナギ、
スモモ、ナツグミ、ハウチワカエデ、ヤマブキ、アズマイチゲ、カタクリ、ニリンソウ、
ワサビなど。

松本市内の果樹園のモモやリンゴの花も見ごろとなっています。

高ボッチスカイラインの冬季閉鎖が終わり、
多くの車やバイクや自転車が登っていきます。

高ボッチや鉢伏山は、まだ春の気配が感じられないかもしれませんが、
北アルプスや富士山など、たっぷり雪のある高い山々のパノラマは今だけの光景です。
  • 201804212253549e7.jpg 

2018
04.06

まもなく冬季閉鎖解除です

高ボッチスカイラインの冬季閉鎖は、まもなく解除される予定です。
https://twitter.com/shiojirikensetu 塩尻市のホームページはこちら

今年の冬はとても寒かったのに、その後、暖かい日が続きすぎて、
松本の桜の開花や満開の知らせは、とても早かったです。
街の桜は散り始めてしまいましたが、
崖の湯は満開に近づいているという感じ。

ところで、先日、
春休みに高ボッチまで歩いていくという、高校生がやってきました。
東京から始発の列車に乗って、
塩尻駅から地域振興バスで百寿荘まで、
あとは徒歩で山に登って、日帰りの計画。
「冬季閉鎖中の方が人も少なそう」と色々考えていらした様子。
天候も眺望も良さそうな日で何よりでした。

元気に登って、無事に帰ってきてくれて、
若いって素晴らしいなー。
残雪の高ボッチはどのように彼の心に残るのだろう?

20180411232354b5a.jpg 
「今日は、ブルームーンなんですよ。」
前日に畑から撮った月は、スーパームーンかと思えるほど大きかったので、
尋ねたら、天文部の彼が答えてくれました。


2018
03.21

春の雪

春分の日は、お彼岸のお中日。
お墓参りのご予定の方のもいらしたのではないでしょうか?
 
こちらもそのつもりでおりましたが、
雪が降ってきて、参ってしまいました。 
天気予報の積雪予想は、まさかの40㎝。
半信半疑でしたが、実際の積雪量も期待を裏切らない40㎝となってしまいました。

咲き始めたフクジュソウやスノードロップは雪の下ですが、
彼らにとっては想定内のことらしく、折れもせず、花が痛むことはありません。

でも、出始めたフキノトウは、案外雪に弱く、黒く変色して
お客様にお出しできなくなってしまうので、とても心配です。


重たい雪は、雪かきが大変でしたが、
今シーズン最後になるかもしれない雪は、
この冬の印象として、この地に住んでいる者の心にしっかり刻んでくるものです。
 
4日後、フクジュソウの花が顔を出しました。

2018
02.21

高速バス(新宿ー松本)

Category: おすすめ
こちらでは、新宿と松本をつなぐ高速バスを列車よりもよく利用しています。
週末や連休など、高速道路が混む時間帯にはお勧めできませんが、
普段の日はほとんど時間どおりの運行をしてくれます。

崖の湯の場合、「長野道広丘野村」の停留所を利用していただくと便利です。
目安として、新宿ー広丘野村間は、約3時間。
広丘野村から崖の湯までは自動車で15分弱。
お着きになるのが15時くらいまでの早いお時間でしたら、
こちらからお迎えできると思いますが、それ以降でしたら、
事前にタクシーをお呼びいただければと思います。
お帰りは停留所までお送りいたします。

アルプス交通タクシー 電話番号 0263‐58‐4555

現在、松本市美術館では草間彌生展を開催しています。
その企画なのかどうかわかりませんが、
高速バスの草間号が登場しました。


高速バスやよいちゃん 
2018
02.01

上雪(かみゆき)

Category: 未分類
東京は雪が積もって大変な混乱があったようですが、
こちら松本はたいした積雪はなく、やっと冬らしい景色になりました。

白い野良猫がやっと保護色になれたので、

狩りで、ますます成果が表れるのではないかと、
このところ活動が活発になってきた野鳥達には受難の頃です。

シジュウカラ、ヤマガラ、エナガ、ミソサザイ、シロハラ、カケス等々。
さえずり始めるのはもう少し暖かくなってからですが、
たまに、日差しのあるときには、ちょっとした練習鳴きが聞こえてきます。

それにしても、今年の冬は寒いこと。
ー10℃近くまで下がる朝は、家の見回りが欠かせません。
2018031623085737d.jpg 


2018
01.01

あけましておめでとうございます

Category: 未分類


昨年は大変お世話になりました

本年もよろしくお願い申し上げます

皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます


年末にはお休みさせていただきましたが

新年は元旦より営業いたしております


春に向けて身体の準備を整える

湯治では寒湯(かんゆ)の時期になりました

寒い季節ではありますが

皆様のお越しを心よりお待ちしております


松本あめ市は1月13日14日

牛伏寺厄除け縁日祭は1月7日8日

松本市内田地区と塩尻市片丘地区の御柱(おんべ)は1月14日まで

この期間 馬場家住宅では企画展「松本平の御柱展」が開かれています

崖の湯の三九郎(さんくろう:小正月の火祭り)は1月15日の午後になります


1月1日現在、積雪はありませんが、

お車でおいでの際はすべり止めのご準備をお願いいたします

どうぞお気をつけてお越しくださいませ





2017
10.31

台風一過と紅葉

2週続けての台風の影響で、
週末アウトドアの計画を立てられていたお客様には
お気の毒なことでした。
これだけ雨が続くと日照不足など畑の作物にも良くない影響が出そうです。

崖の湯では、昨日久しぶりに北アルプス連山を仰ぐことができ、
その頂には白い雪がついていました。
いよいよやってくる寒い季節の到来を感じる瞬間。
とはいえ、スカッと晴れ渡った青い空と紅葉真っ只中の山の麓のコントラストに
気持ちが上がります。

紅葉は、現在標高700m付近まで降りてきました。
崖の湯は、まさにベストシーズン。
今週末こそキリっと澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込んで、
紅葉狩りとアルプス眺望を楽しんでいただけたら、幸いです。

今年は長雨と台風の風に影響を受けて、1週間くらい遅れている印象です。
色が変わる前に葉が落ちてしまった木もありますが、
このところの寒さで、日一日と色づいています。
色づきは昨年より鮮やかな印象で、
広葉樹が落葉した後に見頃になるカラマツの黄葉が
楽しみになってきました。


2017
10.26

高ボッチスカイラインの一部通行止め

台風21号の影響により、塩尻市側から高ボッチに行く市道が通行止めになっています。
崖の湯から高ボッチに行く市道は通行可能ですので、
こちらをご利用くださいませ。

台風の強風の影響により、登山道や林道には、倒木や落枝で塞がれている場所も
ありますので、登山などのお客様には、十分にご注意いただきますよう、
お願いいたします。

塩尻市ホームページはこちらからどうぞ。https://www.city.shiojiri.lg.jp/kurashi/dorokotsu/shidou_tsukou.html


2017
10.03

秋の味覚情報

Category: おすすめ
秋の味覚と言えば、
松茸、雑キノコ、木の実、ブドウ、プルーン、梨、リンゴなど色々ありますが、
ここでまとめて最近情報をお届けします。

やっと雑キノコのシーズンになりました。
リコボウ(ハナイグチ)、クリタケ、シロヌメリイグチ、アミタケなど、
うちで採れたものをお出ししています。

松本地方は、空梅雨や夏の降水量が少なかったことの影響か、
松茸は不作となっています。県内で割合出ていると噂なのが、上田佐久地方。
学校給食で出しちゃうくらいなので、良いようですが、
こちらまで流通してこないようですね。
それでも、少しはお出ししています。

木の実では、クリが豊作です。
我が家のクリも小さいながら、ちょこちょこ拾っています。
直売所でも昨年に比べたら、ずっとお求めやすく、美味しそうです。
どんぐりもたくさん落ちているので、動物たちには恵みとなっているはず。
畑には来ないでほしいと願っているところです。

ブドウは、そろそろ終わりの品種もありますが、
まだまだナイヤガラ、ピオーネ、シャインマスカット、巨峰など出ています。
これからは、スチューベンも出てきて、それぞれの品種を楽しむことができます。
品種は年々多くなって、どの品種がどんな味なのか、まだまだ認識できないものも数多く、
その分楽しむことができると思います。

プルーンは、直売所で樹で完熟させたものが購入できます。
都会で売っているものとは別物の味!是非お試しください。

梨は、豊水が今一番でている品種です。
みずみずしくて、美味しいです。

リンゴでは、まだ早生の品種ですが、
千秋、王林、シナノドルチェ、ピンクレディー、アルプス乙女、紅玉が出ています。
最近のお気に入りのシナノドルチェは、そろそろ終わりのシーズンです。
紅玉などとともに酸味のある品種が好きな方には是非試していただきたいリンゴです。




2017
09.20

スズメバチの巣

今年は、スズメバチが全国的にも大変多く巣をかけているようです。
こちらもその流行に乗っているらしく、
キイロスズメバチがいくつも巣を作っています。

今年の特徴は、軒先や屋根裏だけでなく、
コウヤマキやカエデ類の樹にも巣をかけていること。
近頃は巣がモクモクと大きくなっているので、樹も重たそうです。

台風18号の時、風の被害を受けた畑と違い、
不安定そうな樹中のスズメバチたちは、
台風なんて関係なく今日も元気いっぱいに働いています。

ところで、スズメバチの巣って何でできているのかご存知ですか?

正確なことはわかりませんが、木の樹皮を噛んでパテ状に仕立て、
巣の外側に2枚貝を張り付けていくように大きくしていくように見えます。
外壁の外側を大きくして、外壁の内側を壊し、巣の本体を広げて、段も増やしていくなんて、
建て方にも迫力を感じます。

こちらでの巣材の一番人気は、ヒノキの樹皮でしょうか。
木の下にいると、パチパチと樹皮を噛じりとる音がとても賑やかです。
やっぱり家はヒノキ造りが一番ってことかもしれません。

棟梁の蜂は、女王なのか娘の働きバチなのか?
数千の蜂が住む、デザイン性、機能性を兼ね備えた巨大建造物は、
そのすばらしさを称えたい気持ちと、
あんなにがんばって作っても、冬の訪れとともに娘の働きバチは死に、
女王は巣を出て、たった1匹で山の中で冬を越すという過酷な運命に、
自然の厳しさを感じます。

せめて、暖かくて丈夫そうな巣の中で冬越しすれば良いのに、
と思うのは、私だけでしょうか?



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