竜峡小梅(りゅうきょうこうめ)は、このあたりの小梅の品種の中で、
一番スタンダードなものです
山上旅館では、この梅の塩漬けを朝のお茶と一緒にお出ししています
青梅は、甘いカリカリ梅にして、お茶うけにすることが多いのですが、
こちらでは、完熟の梅を塩漬けにしています
自家の竜峡小梅が何本も植えてあったのですが、
周りの木が大きくなって、日当たりが悪くなったことや病気によって
梅の木が、弱ったり枯れてしまって、
この数年、なかなか収穫ができずにいます
それでも、今年は絶対に漬けなければ、
いよいよ足りそうもない緊急事態ということで、
ご近所に分けていただいたのでした
青梅と違い、完熟の実は直売所やスーパーで販売されていません
完熟の実は、柔らかいので、収穫が大変ですし、
傷がつきやすく、傷みやすいからでしょうか
収穫したのは6月末、すぐに塩漬けして白梅酢が上がったら
赤紫蘇の準備を考えます
畑の赤紫蘇は、まだまだ小さく、いつになったら入れられるのか
長そうな道のりを想像してしまいます
昨年は、良く育ってくれましたが、梅が不作の年で、活用できず、
今年は、梅はあるのに赤紫蘇が遅い
なかなか上手いこといかないものです
それにしても、梅仕事の何が良いって、この香り!
収穫から漬け込みまで、お勝手中が香りに包まれます
梅雨のいやな湿気を清々しくしてくれる魔法のアロマですね
お客様にお出しできるのは、塩味の角がとれて赤紫蘇の色と香りが馴染んでから
まだまだしばらくかかりそうですが、
どうかいい塩梅に漬かりますように