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2020
12.18

慈姑(クワイ)

Category: 畑のこと
お正月のおせち料理に使われる慈姑(クワイ)
スーパーで年末に見かけるのは、
中国からの輸入ものか国内産の高級ものです

松本あたりでは、お正月にクワイをおせち料理に使う人は、
とても少ないように思います
直売所の店員さんでも、クワイを食べたことのない人がほとんどで、
「忘れ去られた おせち野菜」ってことになっているようなのです
言われた時は、結構ショックでしたけれど

近年は、クワイを入荷しているスーパーも少なくて、
なんだか寂しい気持ちです

私は、このおめでたい(芽出たい)形とほろ苦い味のクワイが
気に入ってるので、4年前から栽培にチャレンジしています

2020年の今年は、2つある船から今までで一番多く収穫することができました
まずは、来年植え付け用に大きいものを30個取っておいて、
残りが食べる用となります
小さいものは、丸揚げにしたり、網焼きで、
大きいものは、クワイチップスや煮物にして供します

クワイが育つためには、寒くても凍結しない池と日当たりの良い場所、
栄養のある土が必要です。
さらに、無農薬、無化学肥料で育てるためには、金魚の存在が欠かせません。
今年は、この条件をまあまあ揃えられたのかな、と思います
昨年は、1つの船に金魚を入れなかったために、
クワイが虫に齧られて、大変な被害だったのです。

金魚は、クワイかじり虫だけでなく、ボウフラなどの発生も防いでくれています
本当はメダカを入れてビオトープにしたかったけれど、
メダカは小さいので、数えることすら困難ですし、捕まえる自信が全く持てません

赤くて、どんどん大きく育っている金魚は目立つので
船の土の入れ替えなどの時に捕まえたり数えたりしやすいのです
今のところ鳥やキツネに狙われている様子もないですしね

クワイって、ジップロックに水を少し入れて冷蔵庫に入れておくだけで、
1年以上そのままの状態で保存できるくらい、とっても強い植物です
さすがは、目出度い正月野菜!

これだけ寒い標高1000mの地ですから、
凍結しない温度の水があるってこともとても大きいです。
金魚や種芋が凍ってしまっては、いけませんから

普段は水の温度なんて意識していませんが、
井戸水と同じように年中一定の水温の水があることは、
本当にありがたいことです

泥まみれの収穫は、寒くて大変ですが、
洗うと美しい姿に感激です

   クワイと

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