梅雨に入り、山は白い花が多くなりました。
卯の花、ノイバラ、スイカズラ、ミヤマガマズミ、ヤマオダマキが
見頃となっています。
畑の行き帰りに窓を開けて軽トラを走らせていると、
何だか良い香りがすることに気がつきました。
クズにはまだ早いし、スイカズラや卯の花は香りません。
香りの主は、ノイバラでした。
毎朝スイカズラとノイバラがたくさん咲いているところを通るのですが、
今まで香りに気づきませんでした。
まだこの季節、朝は寒くて車の窓を開けることはないのです。
なんと優雅なひととき。やっぱりバラの香りはいいものです。
咲き始めは美しいのですが、切り花にしても花持ちが良くなくて、
すぐに、はらはらと花びらが落ちてしまうことや、
トゲがすごいので、藪こぎでは服を傷めてしまう原因になったり、
畑のふちに、切っても切ってもなくならず、お強くていらっしゃる。
今までは、冬の美しい赤い実くらいしか注目していませんでした。
この時期、お庭に咲き誇る西洋のバラもすばらしいけれど、
野生のノイバラは、それなりに日本らしい姿や香りで力強いものなのですね。
自分の土地にあるものには、容赦しませんが、
他所の土地のノイバラには寛容な心持ちでおりましょう。
写真の場所は、
ノイバラとスイカズラとノブドウとアケビとサルナシとが絡まる
熾烈な戦いの場所でもあります。
私は、サルナシに勝ってほしいのですが、今はノイバラとアケビが優勢に見えますね。