雪が積もったら、とても楽しみなことがあります。
それは、山の生きものたちの足跡です。
暖冬の今シーズンでも、ようやく雪が積もってくれました。
雪かきは大変ですが、雪のない冬景色は何故か落ち着かないもの。
水不足も心配ですしね。
この写真は薬師堂の参道です。
足跡の主はウサギじゃないし、タヌキじゃないし、シカでもイノシシでもない。
モモンガかしらとも思いましたが、おそらくテンではないでしょうか。
冬のテンは、金色(あまりに美しいので私にはそう見えます)の毛色で、
樹の上でも山の斜面でも身のこなしは、拝みたくなるほど神々しく軽やか。
ここ数年姿を見かけなくなっていましたが、やっぱりいたのですね。
姿は見えずとも、その存在を知ることができる足跡探しは、雪の贈り物。
楽しいものです。