「今年は、キノコどうですか?」というお問合せをいただきました。
豊作だったらいっぱい宣伝しちゃう勢いなのですが、
とにかく今年は最悪。ブログの更新がますます鈍くなってしまいます。
毎年、サマツ(夏に出る松茸)から始まり、
カラマツ林のハナイグチ(リコボウ)、アミタケ、シロヌメリイグチ、
栽培のクリタケ、ナメコ、シイタケなどと続くのですが、
サマツも通常の時期に出る松茸も今年はほとんどなく、
やっと直売所に雑キノコが登場したのは10月下旬でした。
10月下旬ともなると、例年は落葉の時期なので、
落ち葉にに隠れてしまうと収穫できなくなるキノコは、
もはや秒読みとも思えるのですが、
今年は冷え込みが緩いせいか、紅葉も相当遅れているので、
落葉が先送りされている間は、なんとか収穫できそうです。
こんなに不作の原因は、山がからっからに乾いていること。
雨が少なすぎる上に虫が死んじゃうくらいの寒さがこない。
暖かいうちに出るキノコは、虫が入ってしまうので、品質がイマイチなのです。
台風がらみの雨がやっと何回か降ってくれたおかげか、
今年一番種類が多く収穫できました。
ささやかな収穫ですが、いろんな種類が入った方が断然美味しくなるキノコ料理。
松本一本ネギたっぷり入れた、お豆腐と豚肉のお鍋に入れて、ありがたくいただきましょう。
(写真はクリタケ、ナメコ、ハナイグチ)
落花生は、不思議な生きものです。
黄色い花を咲かせた後、白いつるのようなものが地面に刺さって、
土の中で先端に実をつけるのです。
夏のお盆を過ぎて実った鞘には実が入らないと本に書いてあります。
地温の低いうちの畑では、どうしても芽出しが遅く、
これまで落花生の収穫は、はっきり良くなかったので、
ここ数年は、植えていませんでした。
特に、千葉県の有名な品種は諦めざるを得なかったのですが、
昨年、ご近所からいただいたジャンボ落花生を種子用にも保存しておいたので、
ダメ元で、再チャレンジしたのでした。
とにかく芽出しのタイミングが大切。
発芽温度が高いので、ビニールで保温して暖かい日を狙って蒔きました。
そこがたまたまうまく当たったのと、土と品種の相性が良かったのかもしれません。
今年は収穫もまあまあで、茹で落花生をお客様にお出しできました。
残りは定番でお出ししているジーマーミ豆腐(ピーナッツ豆腐)になります。
味はちょっと大味かもしれませんが、来年用の種子も採れたので、
なんとか続けていきたいですね。
それにしても、落花生の収穫は楽しい。
この時は、空種でも嬉しいくらい気持ちが上がります。
実のつきかたがいちいち面白くって飽きないのです。
10月12日(土)の夜、長野県に接近した台風19号は、
いまだ把握ができないほど被害が大きくなってしまいました。
長野県内は、特に山の東斜面に多くの雨が降ったようで、
千曲川の決壊では、まだ広範囲に浸水しているようです。
松本市街地でも、女鳥羽川の増水により一時かなり危ない状況だったようですが、
幸いなことに洪水になることなく、
崖の湯周辺においても、被害はほとんどありませんでした。
高ボッチや鉢伏山は、今のところ通行止めになっておりません。
皆様から御心配いただきまして、真にありがとうございます。
ですが、現在(10月14日午後5時)、東京方面からは中央道の通行止めと
JR中央線の不通により、アクセスが大変悪くなっております。
長野新幹線は、長野ー東京間が動き出した模様ですが、
JR篠ノ井線が明科ー篠ノ井間が不通になっておりますので、
新幹線で名古屋経由して、特急しなので松本入りというのが、一番早い方法でしょうか。
中央道の大月ー八王子間通行止めにより、本日も新宿ー松本間の高速バスは運休しています。
早い復旧が望まれますが、今日も雨が降っており、復旧作業に携わっている方々には、
本当に御苦労様なことで、2次災害などありませんよう、願うしかありません。