こちらの長藤は、樹が弱ってきているのか、
最近は何年かに1度しか花をつけなくなっておりますが、
今年は、当たり年のようです。
例年よりもだいぶ早く、本日開花となりました。
見頃は、5月5日くらいから13日くらいでしょうか?
「花藤や かげむらさきに 土に滲む」
これは、風呂場へ続く廊下に掛けてある、
目白三平さんがこちらで詠んで書いてくださった色紙の俳句です。
藤の花房が咲き始めるとどんどん長く伸びて、
1尺ほどにもなることから尺藤とも言われ、
咲いた時に地面が紫色に染まるようなイメージが想像できるこの句とともに、
この時季をお客様とともに毎年の楽しみにしています。
実際に藤の下に佇んでみると、
身体が藤色に染まるような嬉しい感覚と
たくさん集まってくる虫達の羽音で気の抜けない緊張感が
同時にやってきます。
横書きで書くと、俳句の感じが出ませんね。
目白三平さんに申し訳ないです。
現在は、白藤が咲いて、良いかおりが朝夕漂っています。
山の藤は、長藤の後、たくさん見られるようになります。