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2015
07.27

姥百合

今年のウバユリは、当たり年。

ウバユリと呼んでいますが、たぶんオオウバユリだと思います。
背が高くて、人の身長を超すほど大きなものもあるからです。

緑色がかった花は、あまり華やかではありませんし、
葉は花の咲く時期には結構枯れこんでくるので、
ヤマユリやササユリのような端正な姿とは違いますが、
株数の数は圧倒的で、崖の湯を代表するユリといっても過言ではありません。

お客様からもよく聞かれます。
耳の遠い高齢の女性の方から、
「あの花は何というのかいねぇ?」と聞かれ、
「・・・ウバユリといいます・・」
「はぃー?」
「ウバユリです」
「へぇ、何て言ってるだか聞こえねぇわい」
「・・・・(ひぃー、ごめんなさい)・・・・」
たとえ名前が伝わっても、微妙な空気が漂います。
もうちょっと素敵な名前をつけてくれたらよかったのに。

今年はとてもよく咲いていますが、今年咲いた株は、
種子を実らせると枯れてしまいます。
来年咲くものは、今年花をつけなかった株だそうです。

何年か毎にユリ根狙いのイノシシに壊滅的な打撃を与えられます。
それに対抗するかのように、たくさんの種子を振りまくウバユリ。

夕方から夜にかけて、はっきりと漂う香りは、まさに夏の香り。
涼しい夜風とともにお部屋にも届きます。

2015
07.19

山百合が咲きました

梅雨明けと同時にでっかい晴れがやってきました。
空は真っ青、風は台風のなごりで少し強く森林を抜けて
廊下を吹き抜けてゆきます。

下界は暑く、こちらのちょっとした涼しさは代えられないもの。

今日はヤマユリが一斉に開花しました。
つぼみは一株に5~6個ついていたので、
少しずつ順番に咲いてくれるとありがたかったのですが、一気に満開。

虫たちは嬉しそうに吸蜜に訪れています。
ヤマユリは、20株くらいあるでしょうか。
夕方から夜になると花の香りは、なお一層あたり一面漂います。
嫌いな方にはちょっと耐え難いくらい強い香りかもしれません。

ほぼ同時にオオウバユリも咲き始めました。
こちらは数でヤマユリを大きく上回り、また違った香りで挑んできます。
でも、私はこちらの香りのほうが好きです。

「やまがら」の間と2階の女子トイレの右から2番目の窓からがヤマユリのベストスポット。
一枝玄関に挿してみましたが、家族には香りが強すぎて、咲いた途端に苦情が来る始末です。
華やかで美しいけれど移動は避けられません。

         yamayuri








2015
07.07

七夕

Category: おすすめ
今日は七夕ですが、松本地方の七夕は、月遅れの8月7日です。
こちらには、江戸時代から七夕人形を軒先に飾る風習があって、
松本市の博物館では、この時期七夕人形を飾っている場所がいくつもあります。

その中の一つ、こちらから車で5分ほどのところで
一般公開されている馬場家住宅では、毎年8月のお盆すぎくらいまで、
縁側に七夕人形が飾りつけられ、昔の風情を感じることができます。

七夕人形や松本押し絵雛は、伝統工芸品として、今もベラミ人形店で製作、展示、販売されています。
松本市美術館から松本駅に向かう途中、大橋通りに曲がったところにございます。

馬場家住宅の詳細はこちら
2015
07.01

瓶のシーズン

Category: おすすめ
直売所には、路地イチゴ、カシス、ラズベリー、ブルーベリー、マルスグリ、アンズなど
手作りのジャムにうってつけの果実たちが、たくさん並んでいます。
とても短い期間しか収穫されないものもあるので、
まめに通って、好みの品種を探したり、熟し具合を見ながら、
理想のジャムやフルーツソースを目指します。

ジャムづくりに欠かせない瓶の需要が高くなるこの時期、
ホームセンターには瓶のコーナーが登場します。
今は、梅仕事コーナー(こちらもすごい)の近くあたり。
最近は瓶の蓋のカラーバリエーションが増えて、仕分けに役立っています。
このあたりでは、蓋と本体は別売りが当たり前。
どの大きさをいくつずつ買うか、事前に考えておかないと、
瓶コーナーの迫力に負けて、わけがわからなくなります。

私は、ジャムでは自家用に小さい瓶、差し上げる用にさらに小さい瓶、
トマトソースは大きな瓶、ケチャップ、漬物、伽羅蕗などの佃煮には小さい瓶を使っています。

瓶詰めは、毎年、春のシイタケソースから始まり、フキノトウの佃煮、伽羅蕗、
イチゴ、マルスグリ、ニワウメ、ブルーベリー、カシスのジャム、
ラッキョウの塩漬けにトマトの加工品、
秋はブドウジャム、雑キノコの瓶詰め、秋のシイタケソース、
冬は野沢菜の佃煮、リンゴ煮と挙げてみれば結構あるものです。

こちらでは、いっぺんに収穫したり、まとめていただいたりすることも多く、
一気に食べてしまうことは難しいことが多々あります。
なるべく美味しく手軽にできる加工方法を、
このあたりの人たちは、熱心に模索しています。
毎年、どんな分量の調味料や方法で加工したのか、世間話でもよく聞かれます。
思わぬコツも聞くことができることもあり、とても楽しいひとときです。

自慢の瓶詰めを頂いたり、交換することも多いので、
私も自分に合ったレシピを探すため、日々探求です。





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