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2015
05.27

ニセアカシアの花

最近、東山山麓線の道上は、花の甘い香りに満ちています。
お花は、ニセアカシアと呼ばれているマメ科の白いお花。
今年は、花つきが特によくて、崖ノ湯口交差点から崖ノ湯までの道沿いは、
圧巻の花道となっています。

ところが、このお花、もともと日本にあった植物ではありません。
山の崩壊を防ぐために植えられた外国からの助っ人です。
不安定な斜面でも、すぐに根っこを張って、大きく育ち、
日本の在来の植物が自然に育ってくる頃には
寿命を終えるということで、植えられたのですが、
近年は増えすぎてしまって、在来の生態系に悪影響を及ぼすとして、
悪者あつかいされています。

そのようなわけで、みんな伐採してしまおう!なんて声が大きくなっていたのですが、
セイヨウミツバチの養蜂家にとっては、
アカシアの蜂蜜として重要な蜜源になっているものですから、
そんな方々からは、伐採反対なんてこともあり、
なかなか簡単には解決できないことになっています。

沢沿いには、セイヨウミツバチの飼育箱をたくさん目にします。
ミツバチたちは、元気に蜜を集めていて、けなげな羽音も聞こえてきます。
アカシアのハチミツは、アルプス市場でも販売されています。
あっさりとした飽きのこない味です。

ニセアカシアは、和名がハリエンジュ。
こちらでは、アカシアと呼ばれることも多いのですが、
本来アカシアといえば、黄色くてポンポンとした花ですので
(このあたりにはめったにありません)、
ちょっと混同されてしまいますね。

このお花をこちらでは天ぷらにしてお出ししています。
お花を揚げると甘い香りが油に移って、台所中に広がります。
短い梅雨前のひとときです。


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