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2023
06.26

ウスイエンドウの実が育ってきました

Category: 畑のこと
6月半ばになって、ようやく畑仕事を始めました
例年よりもだいぶ遅いスタートです
山形村方面まで行きましたが、もはや巷に野菜苗が売っていない、、

結局、身近な内田のファーマーズ(農協)とアルプス市場の2店舗だけに
貴重な夏野菜の苗が残ってくれていて、
トマトとナスとピーマン、トウガラシ、オクラ、モロヘイヤ、
ゴーヤ、スイカ、サトイモなど揃えることができ、
なんとか畑ができそうな目途がたちました

いつもでしたら種子はポットに蒔いて苗を育てているのですが、
今年は、思い切って直播きでやってみることにしました
ズッキーニ、キウリ、トラノコウリ、韓国カボチャ、豆類、ツルムラサキ、
ディル、春菊、トウモロコシ、枝豆など7月初旬までに蒔き終えました。

蒔き始めてすぐに梅雨入りしてしまい、本当にものになるのか心配ですが、
畑の土と梅雨の合間の太陽を信じて、やるだけのことはしませんとね

5月の連休後、蒔き時期が遅すぎて、ダメ元で蒔いたグリンピースと
絹さやとスナップエンドウに実がつき始めました
暑さに弱い野菜ですから、標高の高さが功を奏したのかもしれません
グリンピースの「うすいえんどう」は、関西の味。
このまま順調に育っていただいて、お膳に上げたい一品です

ウスイエンドウ





2021
12.26

クワイ収穫

Category: 畑のこと
スーパーでは、クリスマスが終わると途端にお正月準備の品ぞろいが充実してきます
年末までに掘り上げる、年の最後の収穫がクワイです

プラ船に作って5年目のクワイは今年も昨年並みに収穫できました
土を入れ換えて、種芋を植えれば、あとは収穫まで金魚にお任せの世話いらず

本当はもう少し沢山作りたいのですが、
寒くなってからの収穫作業は過酷で、
掘り上げ後の水洗いも芽を傷めずにきれいにするのは手間ひまかかります
これ以上プラ船を増やすことにためらってしまうのです
年末の忙しい時期ですしね

でも、洗い上げたクワイちゃんは可愛いくて
めでたい気持ちにしてくれます

水生植物は、クワイの他にもクレソン用のプラ船が今年は充実して、たくさん食べられたので
来年はセリ用の船を作ろうかと目論んでいます
年明けからセリを使いますが、自前のセリがあったらどんなに美味しいことでしょう

川には野生のセリがありますが、葉が出てくるのは5月ごろ、七草がゆには間に合いません
プラ船で冬場はビニールハウスのように透明な蓋をつけられれば、
早い時期にセリの収穫ができるかも
なんて甘い考えが頭に浮かぶほど、この忙しい年の瀬にも私の野望は止まりません

例年と同じく、年末のお休みをいただいております
営業開始は元旦から
それまでに、脱衣場を修繕したり、wifiになる予定です

皆様お元気に どうぞ良いお年をお迎えくださいませ

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2021
10.17

順調すぎる冬野菜

Category: 畑のこと
9月の上旬に種蒔きした冬野菜たち
暖かい日がずーっと続いて、8月のような長雨もなく
台風も来ないとなると、その成長っぷりは最速です

メインの大根、野沢菜、小松菜、ホウレンソウ、春菊、
王滝かぶ、小カブ、聖護院カブ、白菜、芽キャベツ、サニーレタス、
20日大根、ディル、、、

成長が早すぎて、収穫適期と漬け物にするタイミングが合わないなんて
ことにならなければ良いのですが

それでも、週明けには寒さがいよいよ到来しそうです

夏に低調だったゴーヤやオクラやズッキーニなどの夏野菜も復活していましたが、
霜がおりたら、おしまいです
それまで、精一杯収穫させていただきましょう

アサギマダラ
こんなに遅い時期にアサギマダラがいるなんて





2021
08.06

キャベツとレタス

Category: 畑のこと
5月末に友人からキャベツの苗を20株もいただきました

私の厳しすぎる(手をかけない)育て方や
キャベツの大好きな敵の多さに耐えられるのだろうか

今まで何度か挑戦したことはありますが
葉っぱがすけすけのレースのようになり
人が食べることは、かないませんでした

野菜売り場では、いつもキャベツとレタスは隣り合っていて、
ほとんど値段の差もなく、どちらかを選んで買い物カゴに入れたりするものですが、
畑での育てやすさは、ずいぶん違います

レタスって、信州では全国でも有数の生産地
虫や動物に食べられることは、ほとんどなく
雨が適当に降って、お日様に当たりさえすれば良く育ってくれます

一方、キャベツはカメムシ、カナブン、テントウムシ、
ウサギやモンシロチョウの幼虫が大好きなので、
彼らから守ってあげないと収穫できない野菜なのです

今までの失敗を踏まえて、今回は、ひと手間
苗の植え付け時に不織布で覆って敷き藁をして防御してみました
ひと月ほどで元々傷んでいた不織布がボロボロになってしまったので外し、オープン

キャベツの何に誘われるのか、早速モンシロチョウが周りに飛んできます
普段、畑でのチョウとの出会いは嬉しい気持ちですが、
この時は何だか敵に見えてしまう

ここからは、木酢液と木灰で虫たちから防御する対策をします
万全ではないのですが、やらないよりはずっと良いです
小さいコガネムシとカメムシが何故か多く、
そこそこやられてきましたが、致命的とはいえない感じ
外葉が地面を覆って、雑草を自ら防いでいるとも思えます

7月半ばくらいに、急に内葉がキャベツっぽく丸まってきたと思ったら
今までのスローペースがウソのように
急に丸い球がギュウギュウ詰まってきました
20玉が一気に充実してきて、いつ収穫したらいいのか保留していたら、
結構なスピードで傷みが出てきてしまったのです

慌ててまとめて収穫
外葉には青虫がいっぱいいるけれど、
内側のキャベツにはまだ行かないタイミング
この急展開がキャベツを救うのですね

初めての収穫に感激したので
来年も頑張ってみましょうか

キャベツ
外葉をこんなに虫に食べられているのに
キャベツが無事って摩訶不思議


2021
01.25

2020豆の収穫

Category: 畑のこと
紫花豆、白花豆、白小豆、うずら豆、とら豆、まんずなる豆、
ささげ豆、シカクマメ
今年2020年に育てた豆です。

豆の棚が台風などで倒伏したりすることなく、
何とか順調に収穫できました。

若採りも美味しい、ささげ豆とマンズナル豆と白小豆は、
収穫の時期が少しずつ違うので、長い期間収穫することができました
こちらでは、天ぷら、和えもの、ごま和えにしたり、青みに使ったりしています

この地域で「ササゲ」とは、このような若採りの平豆やモロッコインゲンのことを呼び、
夏野菜の代表格となっています。
ササゲばかり食べさせられていた子供時代に、
すっかりササゲが苦手になってしまった人もいるみたいですが、
最も身近な夏野菜であることの証ですね。

成熟してから収穫する豆は、外皮が乾燥してカラカラになってから順次収穫します。
豆を長く保存できるまでには、わりあい手間がかかります

収穫した豆は、種類を分けずに、
さらに乾燥させてから、外皮を取ります。
その後も乾燥を続けて、種類別に分けて、
それぞれA品とB品と廃棄ものに分けるのです。

あとは、A品の中でも特に良いものを来年蒔く種子用に取っておき
残りが食用になります

粒の大きい花豆と白花豆は、扱いやすく
小さい豆は選るのに時間がかかります。
ですので、忙しい冬野菜の収穫と保存場所の算段、
漬け物の仕込みと下ごしらえが済んで、一段落してからじゃないと
取り組むことができません

結局、ここ数年は年が明けてからのお仕事になっていますが、
豆の乾燥は肝ですから均一な品質を目指すってことで、
妥当なタイミングになっています。

無農薬なので、虫の被害が多いです。
根切り虫とカメムシとニジュウヤホシテントウが主な敵です
今年は木酢液の散布を2度ばかり行いましたが、
感覚的には、年々被害は少なくなっているような気がします

自家採取した種を蒔き続けて10年近く経つでしょうか。
私の放任と畑の土などの環境に合った種子に近づいていると良いな、と願うばかり

お客様にお出しできる豆メニューのレパートリーも増やしたいところです。

ウズラ豆

こちらは、うずら豆のA品。
何故か虫の被害が少ないので、育てやすい!



2020
12.18

慈姑(クワイ)

Category: 畑のこと
お正月のおせち料理に使われる慈姑(クワイ)
スーパーで年末に見かけるのは、
中国からの輸入ものか国内産の高級ものです

松本あたりでは、お正月にクワイをおせち料理に使う人は、
とても少ないように思います
直売所の店員さんでも、クワイを食べたことのない人がほとんどで、
「忘れ去られた おせち野菜」ってことになっているようなのです
言われた時は、結構ショックでしたけれど

近年は、クワイを入荷しているスーパーも少なくて、
なんだか寂しい気持ちです

私は、このおめでたい(芽出たい)形とほろ苦い味のクワイが
気に入ってるので、4年前から栽培にチャレンジしています

2020年の今年は、2つある船から今までで一番多く収穫することができました
まずは、来年植え付け用に大きいものを30個取っておいて、
残りが食べる用となります
小さいものは、丸揚げにしたり、網焼きで、
大きいものは、クワイチップスや煮物にして供します

クワイが育つためには、寒くても凍結しない池と日当たりの良い場所、
栄養のある土が必要です。
さらに、無農薬、無化学肥料で育てるためには、金魚の存在が欠かせません。
今年は、この条件をまあまあ揃えられたのかな、と思います
昨年は、1つの船に金魚を入れなかったために、
クワイが虫に齧られて、大変な被害だったのです。

金魚は、クワイかじり虫だけでなく、ボウフラなどの発生も防いでくれています
本当はメダカを入れてビオトープにしたかったけれど、
メダカは小さいので、数えることすら困難ですし、捕まえる自信が全く持てません

赤くて、どんどん大きく育っている金魚は目立つので
船の土の入れ替えなどの時に捕まえたり数えたりしやすいのです
今のところ鳥やキツネに狙われている様子もないですしね

クワイって、ジップロックに水を少し入れて冷蔵庫に入れておくだけで、
1年以上そのままの状態で保存できるくらい、とっても強い植物です
さすがは、目出度い正月野菜!

これだけ寒い標高1000mの地ですから、
凍結しない温度の水があるってこともとても大きいです。
金魚や種芋が凍ってしまっては、いけませんから

普段は水の温度なんて意識していませんが、
井戸水と同じように年中一定の水温の水があることは、
本当にありがたいことです

泥まみれの収穫は、寒くて大変ですが、
洗うと美しい姿に感激です

   クワイと

2020
09.24

そばの花畑

Category: 畑のこと
秋そばの花が盛りを迎えています
涼しさを越えて、少しだけ寒さの混ざる秋風を感じる清々しい季節に
北アルプスとそばの花畑というお決まりの構図は、
やはり信州らしい景色だとしみじみ思います

田んぼの稲刈りも始まって、
直売所のブドウは、シャインマスカット、ピオーネ、ゴールデンナイヤガラ、
スチューベン、フジミノリ、クインニーナなどなど種類は豊富になってきました

これからリンゴやナシやプルーンなど種類が増えて、収穫の秋が深まります
直売所では、規格外品のお得な果物探しが楽しい時期
マメに訪れて逃さず味わいたいものです

ソバの花と蝶






2020
08.10

ツルムラサキの花

Category: 畑のこと
種蒔きして、苗に育ったたツルムラサキをようやく畑に定植しました

梅雨明け以来まったく雨のない日が続いていて、
あんなにビショビショだった畑は、今やカラッカラの状態です

梅雨の間に元気が良かったのは、ナス、サトイモとグリンピース
長い梅雨にすっかり参ってしまったのは、
スイカ、トマト、ジャガイモ、オクラ、落花生、ズッキーニ、虎の子ウリとキウリ

それでも、夏の日差しにようやく実をつけてくれた
ササゲなどの豆類やゴーヤは、すっかり元気を取り戻しました

お料理でお出ししている野菜たちも、種類が増えてきました
お客様からは、それほど質問があるわけではないのですが、
わかりにくい野菜を少しご紹介します

ズッキーニは、今のところステラとゼルダオリーブとグリーンボートの3種が主流で、
ぬか漬けやお味噌汁、酢の物などに多用しています

韓国カボチャは、鉄火味噌や漬物や煮物にも使います
ズッキーニと同じ仲間ですが、ズッキーニよりも甘味が強く、
熱を通すと鮮やかなヒスイ色が映えます

赤い茎のツルムラサキは、お浸しにしますが、
花は、お刺身のつまにも使っています
ツルムラサキの茎は、お浸しでは少しヌルッとしているのですが、
花も同様にヌルッとしています。
お刺身と一緒にいただくと食感に変化が出て
ちょっとした驚きです

ツルムラサキ








2020
04.28

ちぢみ小松菜の菜の花

Category: 畑のこと
4月の寒さは、まだ続いています。

この寒さで、なかなか畑始めのジャガイモの植え付けに踏み切れないのですが、
(となりも向かいもすでに植え終わっています)
私が畑に頻繁に来るわけは、昨年の秋に種子から出てきた
小松菜の菜の花を摘むためです。

菜の花は、3月の下旬から採れ始め、今もずっと続いています。
今年はお客様にほとんどお出しできませんでしたが、嬉しい大豊作。
育ちの良かった、大きな株の方が太くてたくさんの花穂が採れます。
1番花、2番花、3番花まで、だんだん細くなりますが、
収穫できる本数は2番花から急に増えます。
今はちょうど2番花の最盛期ですので、頻繁に通わないと菜の花の開花が進んでしまいます。
この寒さのおかげで、長く収穫できているのかもしれません。

大好きなので毎日いただいています。
さっと茹でてから塩漬けにする大原千鶴さんの漬物のレシピが、
塩気が少なく、食べやすくて気に入っていますが、

本当は、祖母が作っていた、糠の入った漬け方が知りたいのです。
発泡スチロールの箱に大胆に漬けてありましたが、
お茶粥に合わせると本当に美味しかった。

これだけ菜の花があるのですから、いっちょ試しに作ってみましょうか。
お茶粥が食べたくなってきました。
菜の花



2019
10.19

落花生収穫

Category: 畑のこと
落花生は、不思議な生きものです。
黄色い花を咲かせた後、白いつるのようなものが地面に刺さって、
土の中で先端に実をつけるのです。

夏のお盆を過ぎて実った鞘には実が入らないと本に書いてあります。
地温の低いうちの畑では、どうしても芽出しが遅く、
これまで落花生の収穫は、はっきり良くなかったので、
ここ数年は、植えていませんでした。

特に、千葉県の有名な品種は諦めざるを得なかったのですが、
昨年、ご近所からいただいたジャンボ落花生を種子用にも保存しておいたので、
ダメ元で、再チャレンジしたのでした。

とにかく芽出しのタイミングが大切。
発芽温度が高いので、ビニールで保温して暖かい日を狙って蒔きました。
そこがたまたまうまく当たったのと、土と品種の相性が良かったのかもしれません。

今年は収穫もまあまあで、茹で落花生をお客様にお出しできました。
残りは定番でお出ししているジーマーミ豆腐(ピーナッツ豆腐)になります。

味はちょっと大味かもしれませんが、来年用の種子も採れたので、
なんとか続けていきたいですね。

それにしても、落花生の収穫は楽しい。
この時は、空種でも嬉しいくらい気持ちが上がります。
実のつきかたがいちいち面白くって飽きないのです。

落花生収穫

2019
09.17

そばの花

Category: 畑のこと
秋そばの花が見頃となりました。
今年は花のつきが良さそうで、このまま実りまで順調に育ってもらいたいです。

私は畑に韃靼そば(ダッタン)を初めて蒔いてみました。
普通のそばは、8月の初めに蒔きます。最近は蒔く時期がほんの少し早まっている印象です。
そのそばよりも韃靼そばはもう一足早く蒔く必要があります。

韃靼そばは「苦そば」と言われ、麺に打つと苦くて食べられないので、
お茶にして利用したりするようですが、
長野県では、そばとして打っても美味しくなる土地柄もあるそうで、
地場産品として生産されている地域がいくつかあります。

うちの畑では、苦くなるのかどうか?
それを確かめたくて、蒔いてみた次第。
まずは、堆肥は入れずに、何もしない状況で育ててみることにしました。
育ってくると、思ったよりも育ちすぎた南側とやっぱり栄養が乏しかった北側、
畑の土の状況がよくわかります。

育ちすぎて背が高くなると、そばが実をつける時に風で倒伏しやすくなるので、
そばの栽培では、育ちすぎはにならぬよう気をつけることが肝要とのこと。
我が家の韃靼そばは、やっと花が咲き始めたところです。
お花は、普通のそばのように白くなくて、黄緑色に近いでしょうか。
決して華やかとはいえませんが、まずは咲いてくれてありがとう。

ちなみに写真は、近くの秋そば畑です。
そばの花

うちの韃靼そばは、その後、台風15号の風でやっぱり倒れてしまい、
その後の収穫が思いやられます。






2019
05.30

内田の畑

Category: 畑のこと
山上の畑は標高900mを越えています。

先週、やっとジャガイモを植えて、今シーズンの畑仕事が始まりました。
うちは毎年スロースタートで、お隣や向かいの畑からは、
すでに青々としたジャガイモの葉っぱが出ていて、ちらっと横目で羨ましい気持ち。

でも、昨年は遅く植えたうちのジャガイモは通常どおりの実りでしたが、
早くに植えた方々は、あまりよく収穫できなかった、なんてこともありますので、
今年も希望を持って見守ることにしましょう。

今年植えた品種は、うちの土と私に相性がよい馴染みのものばかりになりました。
オオジロ、デストロイヤー、だんしゃく、ホッカイコガネ、アンデスレッド、
チェルシー、ムサマル、ベニアカリ。

お客様にあまりお出しする機会のないことが、少し残念ですが、
どの品種も特徴のある味で美味しく、自給できているのはありがたいことです。

5月11日のNHKのBSで、
火野正平さんが松本市内田の畑に自転車でいらっしゃる放送がありました。
信州まつもと空港から夕暮れ時の北アルプスを望む内田の畑が目的地。
正平さんは、ちょっぴりお疲れでいらしたような。
西山に沈む夕日を追いかけて、もう少し登ってくださったら、なんて欲張りですね。

夕日が沈んだ後には、空が焼けて、松本平に街の明かりが灯りだし、
暗くなるころの夜景もおすすめです。

それにしても、崖の湯の崖が何度も映っていて、
見覚えのある身近な風景をテレビで見るというのは、不思議な感覚でした。

鉢伏山高ボッチ

この写真は、番組中に話題となった「東山」です。
塩尻市片丘から東に向かって撮りました。なだらかに連なる鉢伏山と高ボッチ。
東山は、この続きで北上して、美ヶ原や聖高原も含まれます。





2016
12.04

野沢菜の収穫

Category: 畑のこと

「なっぱもう漬けた?」という会話は、

こちらでは12月の始めに交わされる挨拶です。


最近は、なっぱを漬ける家が少なくなっているようですが、

崖の湯では、今でも各旅館がこだわりを持って、仕込んでいます。


畑の稲核菜(いねこきな)と野沢菜は、しっかり霜にあたり、

甘味が出てきたので、ようやく収穫の段取りとなりました。


稲核菜は、旧奈川村の稲核地区で大切に受け継がれている品種で、

野沢菜よりも辛みがあって、幅の広い葉っぱが特徴のものです。

独特の風味が気に入っているので、ずっとメインの品種にしています。

野沢菜は、この2年ほど美味しく育ってくれているので、

今年は少し多めに種まきしました。


昨年は、秋の長雨の影響で、本当に育ちが悪くて思うようにできませんでしたが、

今年は、少し早めに蒔いた影響からか、育ちは例年になく良かったです。

ですが、11月の思わぬ雪と翌日の霜で茎が折れる被害が大きく影響して、

全体としては不作となってしまい、

直売所では連日野沢菜を買うために行列などあったと聞きました。


こちらの畑でも20センチ近くの積雪の重さで、

うちにしては珍しく大きく育った茎が折れてしまいましたが、

自分のところの漬物にするには十分の量を収穫することができました。


畑では小さい株などは残して、来年春の菜の花の収穫を期待しています。

シカに食べられませんように。



2016
10.31

畑に降りた霜

Category: 畑のこと
畑に2回目の霜が降りて、今まで立体的だった畑の作物は、
すっかりペッタンコになりました。

ズッキーニのトロンボンチーノは、つるが四方八方に伸びて、
トウガラシや米ナスやサトイモを飲み込む勢いでしたが、
今は黒く萎びて、花も若果も天ぷらの材料に使えなくなってしまいました。

ところが、霜が降りたのは、うちの畑だけで、
隣の畑にも下の畑にも霜は降りていない様子です。
ほんの少しの環境が違うとしたら、
北側の森の存在と日当たりによる地温の違いでしょうか?
隣の畑が青く見えて、少しばかり羨ましいです。

それでも、野沢菜、大根、小松菜、ほうれん草、小カブ、水菜、白菜など、
秋まきの野菜たちは、順調に育っています。

寒さに強い作物たちですが、一番の心配はシカの食害です。
今までの経験から、シカに一番人気の長大根を中央に蒔いて、
外側にたくあん用の大根、稲核菜(イネコキナ)、ほうれん草と、
人気のない野菜を蒔くという対策をしてきましたが、
今年は、少しずつ真ん中の大根がかじられてきています。
数年前のように一晩で壊滅ということはありませんが、
日に日に足跡は増えて、虫食いのように大根の地上部がなくなっていきます。

電気柵の設置は、不可欠のようです。急がなくては。







2016
09.17

秋の種まき

Category: 畑のこと
こちらでは夏野菜や冬野菜を少しばかり畑で育てています。
長野県は、路地で作物を作る場合、冬場はお休みの期間がありますが、
こちら標高900m以上の畑では、さらに畑の期間は短く、
地温が上がってくる5月の連休明けから12月初旬まで、
半年余りの作業となります。
今年は春から畑の話題をたくさん書こうと思っていましたが、
実際に作業が始まると忙しくなってしまい、なかなか文章にできません。

9月の初旬は、冬野菜の種まきシーズンです。
今年は、定番の大根と野沢菜以外に、
ほうれん草、聖護院かぶ、水菜、赤かぶ、小カブ、二十日大根、小松菜など
蒔く予定なのですが、
このところの雨続きで、蒔くに蒔けない日が続いていて、いよいよ焦ってきました。
1日蒔き遅れると、収穫は1週間遅れてしまうくらい、
秋の寒さは作物の成長をさまたげます。

出荷するわけではないので、大きく育てることに重きを置いていないのですが、
ある程度の大きさにならないと旨みが乗ってこない作物もあります。

それでも、山には野生のキノコの発生に十分な雨の量を
確保できたのではないかと思われます。

早く晴れてくださいませ。


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