田植えがすんで、水鏡に映る青空が爽快な信州です
崖の湯から塩沢川沿いに下る道すがら
段々畑は、麦、麦、田んぼ、そば、麦、、と
麦秋の金色、早田に映る空、早咲きの夏ソバの花が本当に美しいです
田んぼの地面が、つくづく水平で、
そのことがとにかく素晴らしいと感じるのは、
私がコンテナでクワイ栽培するために地面を均しても、
小さな面積ながら水平をとることは、かなり難儀なことだからです
あれだけ広い面積を水平に保ち、
田んぼに張る水の深さを一定にできることは、
本当に奇跡のように思うのです
田んぼの隣の麦秋
夕暮れにさしかかる頃に
風が見えるごとく、うねる麦畑をすれすれに飛び交うツバメたちを見ます
雛を育てるためなのか、しゃにむに羽虫を捕らえる姿がありました
夜は、まじめな会議なんてできないくらい、
こちらまで笑っちゃうほどカエルの大合唱です
氷点下の朝は1週間に2回くらい、
2月に降った雪も昨日の雨で、だいぶ解けてしまいました
下界の様子に比べるとまだまだ涼しいものの、
崖の春も近づいていることを実感するこの頃です
崖の湯では
ニホンリスが恋の季節
ミソサザイがさえずりを少しずつ始め、
福寿草やスノードロップが咲きはじめました
積もった雪に残された足跡が、
モモンガなのか、テンなのかと考えていたけれど
やっぱり現実的には特に最近頻繁に見かけるニホンリスなのでしょう
あんまり樹の上と建物を行ったり来たり走り回るので、
18番の部屋は賑やかな様子です
生きものたちが春を感じてくると
こちらまでなんだか、せかされるような気持ちになってきます
木を伐って、きのこのほだ木にしたり、
剪定したり、伸びすぎた木の手入れができるのは、
畑仕事が始まる前まで
昨年作業できなかった分がのしかかってきます
本日は朝から雪降りです

続きを読む
大雪の警報も今回ばかりは免れない様相となってまいりました
午後12時時点で、崖の湯は20㎝弱の積雪となっており、
おそらく、午後から深夜まで積もる予測ですと、
予報の40㎝は、当たってしまうどころか、
上回ってしまうかもしれません
明日の鉄道や高速道路など、山梨県の状況にもよりますが、
こちらの勝手な予測を申しますと、
朝からの交通網は、厳しい見通しです
今のところ、こちらは停電もなく大丈夫ですが、
厳戒態勢は、夜中まで続きそうです
何事もありませんように

ここは、海ではなく諏訪湖です
御神渡り(おみわたり)は、今年もなく、明けの海となりました
ヨットハーバーからの眺めは、
対岸(西)の右(北)から高ボッチ、山並みの一番へこんだところが塩尻峠、
へこんだ向こうにそびえている雪山が穂高連峰、常念岳、槍ヶ岳、
そして、左奥が鉢盛山です
高ボッチの右には、鉢伏山や二ツ山も見えますが、
写真には写っていません
さて、そろそろ2回目の雪かきといきましょう!
毎年、旅館の玄関にやってくるクワガタのコレクション
今年は、ノコギリクワガタ雄1匹とコクワガタを沢山一時確保しています
コクワガタは、玄関だけでなく廊下や階段にも何故かいるのですが、
毎回どこから進入してくるのか、魔訶不思議
昨年からカブトムシは確保しないことにしたのですが、
今年は、玄関にカブトムシが高い確率で毎日来ています。
重たそうな身体を大きな羽音を立てながら飛ぶ姿は、
とてもユーモラスです。
捕まえると、ものすごい力でしがみついてきて、
近くの樹木に移すのも一苦労
なぜか玄関にやってくるのは、メスばかり、と思っていたら、
畑の近くのクヌギやエノキに、
オスのカブトムシがわんさか来ていることを最近発見しました!
玄関のメスばかり見て、たまにはオスも見てみたいもんだ、
と思っていたところに、この事態は複雑、、
これほどたくさんのカブトムシを一度に見たことがありません
畑の作業に来る日中でもブンブン飛び交っているのですから
ご近所のちびっ子たち!日本のカブトムシもなかなかなもんです
これだけ大きな野生の甲虫がいつまでも見られますように
崖の湯では、梅雨明けと同時にハルゼミが鳴かなくなり、
代わりに虻(アブ)が出てきて、夏が始まります
虻の出始めは、爆発的に沢山出現して、ものすごいインパクトなのですが
夏の暑さが本格的になるにつれ、すっかり頭数を減らして
今は、その存在を忘れるくらいです。
でも、うっかり虻に刺されるのは、
油断しきったこんな時期ですので、注意しなくては
こうして、虻が落ち着くと、ようやく夏の蝉の登場となります
夏の蝉は、なぜかヒグラシから始まります。
夕暮れ時に「カナカナカナ、、」が聞こえてくると、
私は、どうしても秋を連想してしまいますが、
崖の湯では盛夏到来の代表格です
日中、賑やかに鳴く蝉はもう少し後
今年の一番はじめに姿を現したミンミンゼミ
玄関の切り株で羽化しました
いよいよ数日後には鳴きだすはず
短い盛夏を存分に楽しみましょう
崖の湯では、エゾゼミ、ミンミンゼミ、アブラゼミの大合唱も秒読み段階に入りました
暑い日が続きますが、川のせせらぎと森の木陰の涼しさで
少しでもお身体を休めていただけたら幸いです
山菜の最盛期は、収穫と下ごしらえに慌ただしい日々です
特に今年は、冬が長かったせいか、ワサビの花とコゴミとタラの芽が
ほとんど同時に収穫期を迎えてしまい、
毎日、短時間勝負で収穫に勤しんでいます
もう少しゆっくり、一斉じゃなく出てほしいのですが、
お構いもなく、猛スピードで大きくなる生命の勢いに
まったくついていけません
収穫できた喜びってものを
少しかみしめたいところですが
どういう訳だか、この敗北感
でも、まあ、勝ってはいけないところではあります
お1人でも多くのお客様にお出しできますように
コゴミの収穫場所近くで、紅白のおめでたいキノコを見つけました
幼菌では、真っ白の毛皮をまとっていて、
成熟すると内側が真っ赤な盃になります
まだまだ草の生えていない落ち葉の枯野を彩っていました
自分的にはインスタ映え(インスタはしないけれど)なんじゃないかと
数日後、行ってみると幼菌が皆成熟して、全部が赤い盃に。
あんまり可愛らしい感じではなく、
鳥のヒナが餌を一斉に要求してくるようで、少し困惑
調べてみたら、シロキツネノサカズキかシロキツネノサカズキモドキだと思われます
チャワンタケの仲間ですが、早春に成熟するキノコだそうです。
名前が覚えやすいのでちょっと嬉しい
来年の楽しみが増えました(来年になったらきっと忘れる、間違いなし)
ここ数年、崖の湯のリスは、
ニホンリスとチョウセンシマリスの2種類が生息しています。
遊びに行った先で、どんぐりを沢山集めてきてくれました。
残念ながら、最近冬眠明けのチョウセンシマリスを
見つけることができなかったのですが、
お帰りの際、そのどんぐりを並べていってくれました。
「食べてくれるといいね」
とは言ったものの、昨年、通り道にヒマワリの種を置いておいても
まったく食べてくれなかったので、期待はしていませんでした。
お帰りになって、2日。
すっかり忘れていた玄関前のどんぐりがなくなっていることに気がつきました。
あれ?鳥が食べたのかもしれないと思っていましたが、
殻が残されています。
どんぐりを置いてくれた別の場所の石垣の階段は、
シマリスくんがお腹を温めているお決まりの場所
翌日、やっと現場を見ることができました。
クヌギのどんぐりを両手で持って、
殻をポリッと剝いては回し、剥いては回し、ついに中身だけになったら、
なんとも美味しそうに食べる姿。(この写真は撮れませんでした)
外来生物だけど、かわいい。
のら猫ロスの心に和みのひと時を感謝
私もどんぐり拾ってこようかな
1週間のうちに2回のまとまった積雪で、
すっかり雪国のような崖の湯です
低温続きですので、今も雪遊びがひととおりできるくらいたっぷり残っています
雪の上は、証拠を残してくれた動物たちの足跡がたくさん
今回は、野鳥の大きな足跡が珍しかったでしょうか
ひたすらテクテクテクテク歩いている様子
カラスじゃないし、猛禽だとしたらこんなに歩くわけもない
キジはもう少し標高の低いところにいるので、
たぶんヤマドリなんじゃないかと想像しています
堂々とした迫力のある足跡に、思わず恐竜を感じてしまいました
雪が積もると餌探しも大変なのでしょう
ミネゾ(イチイ)の葉っぱがヤマドリやシカの命を支えているようです
満月が雪を明るく照らして、懐中電灯なしに坂道をぐんぐん歩けるのは面白い!
1月7日は、お正月の外飾りを外し
1月10日は、内飾りを外して
1月15日に三九郎(どんど焼き)で焚き上げます
竹で組んだ骨組みに藁や枝を詰め
正月飾りと一緒に古いお札やダルマも一緒につけるのです
火柱とともに竹が爆ぜて、
目も開けていられないほどの高温と
パカーン、パカーンと身体の芯に響く音が谷に響きます
炎が落ち着いたら、ヤナギの枝やミズキの枝に繭玉団子をつけて焼き
それを食べて1年の無病息災をお祈りします
今年は子供たちの参加があって、いつもより少し賑やかでした
焚き上げる前の松本ダルマ
両目が入る、ほんのひとときです
松本ダルマが奉納される「上野の庚申様」や「玄番稲荷」では
奉納されて積まれたダルマにどんな両目を入れられているのか、とっても楽しみです
ちなみにこちらは、昨年、玄番稲荷に奉納された松本ダルマ
あまりじっくり見ることは、なんとなく憚られるので写真に撮って楽しみました
どのだるまさんも願を果たした後の充実感漂う(!?)表情です
今年、牛伏寺の縁日祭で得た新しい松本ダルマは、眉毛と髭がおとなしめ
玄関先でお客様をお迎えしてくれています
松本ダルマをご所望の方は、各地で行われる「あめ市」などでも
屋台が出ていますので、お探しになってみては、いかがでしょう
今秋は数年ぶりに紅葉の色づきがすばらしいです
特に広葉樹の紅葉時期が遅れた分、タイミングの遅いカラマツの黄葉と時期が重なり、
色彩のコントラストに見ごたえがあります
夏の降水量が多かったおかげで、夏に葉を落とさずに済んだことも一因かもしれません
畑(標高950m)で西日の当たった北側の森林は、紅葉真っ盛り
この機会をお楽しみいただけたら幸いです
霜が降りました
畑では夏野菜がぺったりとして、伸びて鬱蒼としていた姿は、一晩でなくなってしまいました
見通しが良くなって、スッキリ
ただし、落花生とサツマイモとサトイモは、まだ掘りあげていません
収穫作業の遅れは毎年の反省も活かされず、再びくりかえし
ところが冬野菜は、へっちゃらで
朝は霜がついていても昼頃には融けてシャッキリ戻ります
傷みもせず強くて頼もしい
この霜が野沢菜を柔らかく美味しくしてくれるのです
畑の畔草(ナズナ、カキドオシ、ホトケノザ)の初霜 毎年の楽しみ
とっても残念なことに
こんな標高の高いところにまで、松くい虫の被害が出てしまいました
昔は標高600m以上は、来ないなんて言われていましたが、
カミキリムシの高所順応なんて、案外たやすいことだったのかもしれません
松本市では、北の方から激甚な被害となっており、
浅間温泉付近から並柳、中山と年々と南のこちら側に近づいてきていることを
本当に残念に思っています。
今回こちらのアカマツは、幹回りが直径80センチ近くもある大木
うちの前の坂道の途中にある木でした
夏前に気づいて、塩尻市役所が検査に来て、
やっぱり松くい虫の被害と確定され、ようやく昨日伐採されました
大木なので倒すのも大変
綺麗に山側に倒され、玉切り、枝葉の処理、棚積み、薬剤処理と
6人がかりで丸1日
無事に済んで何よりでした
切り口の青い縁取りは、被害木の証なんだとか
この青さびが木材として美しいと、都市部では人気もあるそうですが、
ひとたび被害木の認定を受けた木は、市場に出回らないんじゃないかな
この木がこれだけ太くて大きくても何も活用できないというのは、
不幸なことではあります
それにしても、山の斜面に3か所に分散して積まれた巨木は、
茶色のビニールに包まれて、もうその姿を見ることもかないません
このところ、午後は毎日雨が来ます
おかげで畑の夏野菜が元気になります
作物以上に元気なのが雑草たち
やっと周りの草から救い出した作物が、
みるみるうちに草に覆われていくのは、何とも言えない気持ちになります
今が盛りのズッキーニ
雨が降るとびっくりするくらいのスピードで大きくなります
毎日採れて、夏を感じます
夕方、雨の降る前に収穫しなくては、と畑に来てみたら、虹がかかっておりました
このあと大粒の雨が落ちてきましたが、ほんのひと時のプレゼント
そして、雨の後はググっと涼しくなるのです
今年の梅雨は、毎日降って、なかなか傘の乾く日がないのですが、
今日は、やっと乾して、そろそろたたもうかと表に出てみると
傘の中に猫が2匹
猫は傘が大好きなので、
風で飛んでいかないように重しになってくれたのだと思うことにして、
まさか爪をたてていませんように、と見ないでたたんだのでした
ササユリが香っています
雨あがりは、香りを強く感じますが、そろそろ終わりに近づき、
この次はヤマユリが控えています
崖の湯でも、3月の気温があまりにも高かったので、
ソメイヨシノがうっかり咲いてしまうかと心配してしまいました。
こたつも上げてしまおうかと毛布も剝がしたりしたのですが、
今は寒さが戻って、こたつや毛布は違和感なく使っております。
山上旅館のソメイヨシノは、やっと5分咲きくらいにスローダウンしましたが、
ニリンソウやワサビやカタクリは、咲き始めてしまいました。
例年の花暦は、ハチャメチャになっています。
それでも、小松菜の菜の花やワサビの花など、お客様にお出しするものは
なるべく長く咲いてもらわないと困ります。
山菜も例年よりだいぶ早そうです。
コゴミやタラの芽は、この寒さがいつまで続くのかにかかっています。
直売所でも、まだまだ県内産は出ていませんが、
暖かくなれば、昨年のように爆発的に供給過剰ってこともありますね。
カラマツや広葉樹の新芽は芽吹いて、日々色を変えております。
美しい季節の到来です。
高ボッチスカイラインは、冬季閉鎖の解かれる日も近づいております。
4月初めのダンコウバイは、暖かかった期間に一気に咲いて山を彩りました
黄色いポンポンが「ほほえみ」を湛えて、こちらまでホンワカしてきます
今朝は⁻8℃でした。
一週間に3日くらい寒い日があると、残りの日は、日中暖かい日になります。
山上の雪の状況ですが、
沢筋の日陰は、とっても寒く、今までに降った雪が解けずに残っています
一方、日向の斜面は、スノードロップやフクジュソウが咲き始めました。
雪は、このところほとんど積もっておらず、松本平は、大変な乾燥状態です
長野県でも、北部や木曽方面は、雪が多いようですが。
ここに雪が積もったら、坂道をソリで滑ってみたいという
お客様からのリクエストに、なかなかお答えできる良いコンディションが
今のところないのが、申し訳ないような、ほっとするような感じです
ただし、油断は禁物。
上雪(太平洋側の低気圧による降雪)のシーズンは、2月よりも3月なのです
まだまだ気が抜けません(期待できます)。
何年か前に雪の坂道をソリで滑り降りたことのある友人は、
大人なので、かなりのスピード出てました。
どこまで滑っていくのか心配になるほどに。
でも、滑り降りてから、上ってくる時は、どや顔でしたよ
何だか少し羨ましい
1月25日に今のところの今シーズン一番の雪が積もった時の様子です。
左上にちょっこり見えるのが鉢伏山
寒中お見舞い申し上げます
皆様のご健康とご多幸を心からお祈り申し上げます
崖の湯では15日に三九郎という行事を行いました
三九郎は、若年に松飾や古いお札、ダルマを焚き上げて
無病息災を願う、どんど焼きのような行事です
柳や水ぶさ(ミズキ)の枝に米粉で作った繭玉を挿して飾り、
火にかざして焼いて食べます
子供が主役のまつり事ですが、
崖ではもっぱら大人の新年の挨拶の場になっています
ほんのひと時ですが、竹の爆ぜる音、立ち上る炎と熱気
少し強い風を心配しながら、炎が落ち着くと安心して
団子を焼いて、皆でいただいて(もらった団子のほうがご利益があるとか)
お正月行事が終わります
玄関に飾った繭玉は、もう少し飾っておきます
早くはぜて落ちた方が縁起が良いと母は言っていました
散らかるなんて野暮なのです、だって縁起が良いのですもの!
神様仏様のの様お薬師様にお祈りすることに、年々念が入ります
今夜は鉢伏山でお月見したいと意気込んでいたのですが、
夕方、山の様子を見たら、頂上付近は重たそうな雲がのしかかっていて断念
お月見団子もススキもお供えせず、怠惰な十五夜です。
月の出は、夕方5時半過ぎとのこと
鉢伏山がお鉢を伏せた山の形なので、
山とススキと月
まさに花札のような、かっこいい写真が撮れるんじゃないかと目論んだのに
なんだか残念です
22時頃、玄関先から見上げると木立の間から靄のかかったお月様が現れました
雲の流れが早く、月の輪郭は薄くなったり、虹がかかったり
時には目に良くないほど眩しかったり
毎年、十五夜のことは気にしていますが、なかなかじっくり眺めることはできないものです
昨日は朝10℃を下回りました。
日中下に降りると、25℃くらいになりますので、気温差に身体が負けそうになる季節
雑きのこは、この朝晩の寒さで、もうすぐ出てくるはず、です
クワガタやカブトムシを夏の時期に一時飼育するのは、ちょっとした楽しみです
捕獲場所は、玄関や館内で、見つけ次第ホコリを取ってあげて、
飼育箱に確保していきます
廊下や階段で見つける虫たちは、大概ほこりやクモの巣でがんじがらめになっているのです。
君たち一体どこから入ってくるの?
そんなにホコリを抱えているなんて、掃除の行き届かない私への当てつけかい?
今年の捕獲数は、コクワガタの雌が12匹、雄が4匹、ミヤマクワガタの雌が1匹、
カブトムシの雌が1匹でした。
コクワの捕獲数は、今までで一番多かったと思います
飼育箱1つでは、あきらかに過密状態でした
9月になって、そろそろ山に返さなくては、と思いながら、
やっと帰したのは、23日
寒かったかもしれないと、少し申し訳ないことをしました
お子さん連れのお客様がクワガタを取りたかったり、見たかったりした時に、
捕獲しておくことで、お役に立てることがありますが、
この夏、なかなかご家族連れのお客様は、いらっしゃることができなかったようです。
そんな時に大漁とは、、、
めずらしく、畑のズッキーニ(ゼルダオリーブ)に
コクワガタの雄が留まっているのを見つけました。
今年は畑にトンボが少ないことが気がかりです
ウコギの花が満開の時に、そんなにじっくり鑑賞したことはありません
トゲが痛い上に、放っておけば、枝は暴れ放題
なかなか仲良くなれない植物の一つです
利用するとしたら、ウコギ飯に使う新芽の時期ですし、
同じウコギ科のタラの芽やハリギリやコシアブラの方が
ずっと好まれますから
けれども、この満開の花は、手毬のようにまん丸で、色はやわらかい浅黄色
雨で湿気の多いこの季節には、涼しげで、とても好ましく思えたのでした
ミツバチたちも盛んに吸蜜しています
一枝花瓶に投げ込んでみましょうか
営業再開の準備で少しくたびれた心に栄養をもらったひと時でした
すっかり緑に覆われた崖の湯の谷です。
今日は松本が30度に届くかという暑い日でした。
崖の湯は木陰が涼しく、下界に買い出しに行った後は、
気温のギャップがしんどいです。
朝は、日の出時間が近づくとホトトギスやオオルリが賑やかにさえずっていますが、
朝食をいただいた頃には、ハルゼミとエゾハルゼミの大合唱となります。
今日は午前中に竹の子を堀りました。
竹の子は、そろそろ終盤です。
この標高1000mで孟宗竹(モウソウチク)って、
結構レアかも。
今年は結構収穫できましたので、来年は少なそうです。
おおよそ1年ごとに豊作と不作になる傾向なのです。
掘ろうと思ってクワを入れようとしたら、
竹の子にハルゼミの抜け殻を見つけました。
いつも、不思議なところで羽化してるセミの抜け殻を見つけると
なんとなく嬉しくて写真に撮ってしまいます。
でも、撮った写真は、大概思いとは裏腹な結果に。
この写真もひどいです。
今年もゴールデンウィークの前半と後半の間に空気が入れ替わり、
寒かった春からギラッと暑い春にひっくり返ってしまいました。
お客様がいらっしゃる時は、この入れ替わりに気を回せずに、
気がつくと春が自分を追い越して、置いてきぼりにされた気分なのですが、
今年は、目の前でたった2日の間に八重桜が咲き始めから満開になり、
カラタチやジナシやサクラソウやハウチワカエデが咲き始め、
タラノメやハリギリやコゴミがグーンと伸びてくる様子を
目撃することができました。
でも、あまりに早くあらゆることが進んでしまったので、
結局、置いてきぼりにされてしまったようです。
いつもより山菜採りに時間をかけることができたせいか、
タラノメが良く採れています。ほかにもいろいろ摘み草できる季節。
1年で一番天ぷらの盛りが良い時期にお客様にお出しできないことは、
なんとも切ないことです。
雪が積もったら、とても楽しみなことがあります。
それは、山の生きものたちの足跡です。
暖冬の今シーズンでも、ようやく雪が積もってくれました。
雪かきは大変ですが、雪のない冬景色は何故か落ち着かないもの。
水不足も心配ですしね。
この写真は薬師堂の参道です。
足跡の主はウサギじゃないし、タヌキじゃないし、シカでもイノシシでもない。
モモンガかしらとも思いましたが、おそらくテンではないでしょうか。
冬のテンは、金色(あまりに美しいので私にはそう見えます)の毛色で、
樹の上でも山の斜面でも身のこなしは、拝みたくなるほど神々しく軽やか。
ここ数年姿を見かけなくなっていましたが、やっぱりいたのですね。
姿は見えずとも、その存在を知ることができる足跡探しは、雪の贈り物。
楽しいものです。
今年は雪が少なかった昨年よりも、もっと少ないかもしれません。
気温は間違いなく高く、野沢菜漬けの樽が凍らないなんて、
この20年間で初めてのことです。
おかげで、漬物の漬かり具合が非常に早く、
まだ、1月中旬なのに、もはや3月の様相を呈しています。
この後がとても心配です。
凍り餅は、この時期一番適した最盛期ですが、
干し始めの初日に必要な⁻8℃以下になるのを待つことが、
もはや無理かと思えるのです。
今年の凍り餅作りは諦めざるを得ないですね。
雪は相変わらず少ないです。
地面がむき出しですと何だか落ち着かない気持ち。
1月に雨が降るなんて、考えられませんが、
長野県南部や中部のスキー場は特に厳しい状況のようです。
畑の土が凍っていないので、畑仕舞いの続きができました。
豆の棚を外したり、支柱を抜いたり、小松菜やほうれん草の収穫もできて、
はかどりましたのは、暖かくて良かったことの1つです。
畑に雪はなく、オオイヌノフグリが咲いていました。
ですが、しっかり気温が下がって、畑の虫にいなくなってもらわないと、
この先、本当に困ってしまうのです。
諏訪湖は、全面結氷すると御神渡り(おみわたり)といって、
氷が道のようにせり上がり、そこを諏訪の神様が渡ってくるという
ありがたい現象が起こります。
毎年、八剱神社(やつるぎじんじゃ)の宮司さんがその判定をして、
ニュース報道されるのですが、今年は、全面どころか
氷の張っているところすら見当たらない。
渡りの水鳥たちは、波にプカプカ揺れています。
1月の時点でこの様子では、到底御神渡りにはならないということで、
今年はなしという判断がありました。
諏訪地方名物の凍み豆腐や棒寒天づくりも、
きっとご苦労だろうと思います。
ちゃんと寒さが来ることって、大変ですが、とても大切なのですよね。
今年の紅葉は、とても遅れています。
カラマツが色づいてきて、やっと紅葉らしくなってきました。
今日は風が強かったので、ものすごい落葉っぷり、まさにFallです。
北アルプスや富士山は雪化粧していますので、
こんな風に晴れた日は、高ボッチに上る車の数が増えて、賑わっている様子。
写真撮影も良いけれど、カラマツの葉っぱが落ちてよい香りが道に漂う山の上の方では、
車を降りて、葉っぱを蹴飛ばしながら、深呼吸してみてください。
「今年は、キノコどうですか?」というお問合せをいただきました。
豊作だったらいっぱい宣伝しちゃう勢いなのですが、
とにかく今年は最悪。ブログの更新がますます鈍くなってしまいます。
毎年、サマツ(夏に出る松茸)から始まり、
カラマツ林のハナイグチ(リコボウ)、アミタケ、シロヌメリイグチ、
栽培のクリタケ、ナメコ、シイタケなどと続くのですが、
サマツも通常の時期に出る松茸も今年はほとんどなく、
やっと直売所に雑キノコが登場したのは10月下旬でした。
10月下旬ともなると、例年は落葉の時期なので、
落ち葉にに隠れてしまうと収穫できなくなるキノコは、
もはや秒読みとも思えるのですが、
今年は冷え込みが緩いせいか、紅葉も相当遅れているので、
落葉が先送りされている間は、なんとか収穫できそうです。
こんなに不作の原因は、山がからっからに乾いていること。
雨が少なすぎる上に虫が死んじゃうくらいの寒さがこない。
暖かいうちに出るキノコは、虫が入ってしまうので、品質がイマイチなのです。
台風がらみの雨がやっと何回か降ってくれたおかげか、
今年一番種類が多く収穫できました。
ささやかな収穫ですが、いろんな種類が入った方が断然美味しくなるキノコ料理。
松本一本ネギたっぷり入れた、お豆腐と豚肉のお鍋に入れて、ありがたくいただきましょう。
(写真はクリタケ、ナメコ、ハナイグチ)
崖の湯周辺では、アケビの実がちょうど食べ頃になっています。
お彼岸のこの時期に間違いなく合わせたようにアケビが食べ頃になるのは、
本当に不思議です。
子供の頃に食べたアケビの実の味は、衝撃的。
白いバナナのようだと口にほおばった途端、とにかく種だらけなので、
パニックになるのが一口目。
甘いけれど、口に入れたものをほとんど出す以外に方法が見つからない敗北感。
「種は出すんだよ」と最初に言ってほしかった親を恨み目に、
二口目になかなかいけずにいました。
甘い汁だけ吸って種だけ出すのは、
なかなかの高等技ではないかと今も思うのですが、
遊びに来た友人に勧めて、ひどく不評だったことも苦い思い出です。
アケビを食べたことのある人は、私の周辺には家族以外で今までほとんどいませんでした。
何しろ、無傷で食べ頃のアケビに出会える時期はとても短い上、
アケビの争奪戦は、あまりに他の生きものたちのライバルが多いのです。
お彼岸の中日に採ってきてくれた完璧なミツバアケビ。
毎年楽しみにしていた亡き父にもお供えしましょう。
何度も食べていれば食べ方にも慣れるものです。
ほんの少しほろ苦くて、まったり甘い郷愁。
お客様にも、是非一度お試しいただきたいです。
ここ数年、あまり数が多くなかったウスバシロチョウは、今年だいぶ数を戻した印象です。
幼虫の食草は、このあたりに多く自生するムラサキケマンなど。
ムラサキケマン自体は、毎年変わらず、たくさん咲くのですが、
どういうわけか3,4年前からウスバシロチョウの少ない年が続いていました。
今年は、青空を見上げるとウスバシロチョウの滑空の様子をたくさん見ることができます。
羽ばたかずに円を描いて舞い降りる姿は、いかにも気持ち良さそうな様子。
庭のレースフラワーが今の主な吸蜜場所になっています。
今満開のツツジよりもたくさん集まっているのは不思議です。
ウスバということで、羽が透けて見えるのか、
この時期、そろそろ羽が傷んできて、透けて見えるのかよくわかりません。
青空に透けたウスバシロチョウは、撮影が難しいけれど、
レースフラワーに夢中のウスバシロチョウは、私にも撮れました。
羽が透けているのわかりますか?
ムラサキケマンは、種子の熟す季節です。
ぷっくり膨らんだ種子の鞘にそっと触れると、
パチパチ爆ぜて種子が飛び散り、来年に備えます。
お客様にも、そっと握ってみてほしいです。
この感触、私は毎年楽しみにしているのですが。
梅雨に入り、山は白い花が多くなりました。
卯の花、ノイバラ、スイカズラ、ミヤマガマズミ、ヤマオダマキが
見頃となっています。
畑の行き帰りに窓を開けて軽トラを走らせていると、
何だか良い香りがすることに気がつきました。
クズにはまだ早いし、スイカズラや卯の花は香りません。
香りの主は、ノイバラでした。
毎朝スイカズラとノイバラがたくさん咲いているところを通るのですが、
今まで香りに気づきませんでした。
まだこの季節、朝は寒くて車の窓を開けることはないのです。
なんと優雅なひととき。やっぱりバラの香りはいいものです。
咲き始めは美しいのですが、切り花にしても花持ちが良くなくて、
すぐに、はらはらと花びらが落ちてしまうことや、
トゲがすごいので、藪こぎでは服を傷めてしまう原因になったり、
畑のふちに、切っても切ってもなくならず、お強くていらっしゃる。
今までは、冬の美しい赤い実くらいしか注目していませんでした。
この時期、お庭に咲き誇る西洋のバラもすばらしいけれど、
野生のノイバラは、それなりに日本らしい姿や香りで力強いものなのですね。
自分の土地にあるものには、容赦しませんが、
他所の土地のノイバラには寛容な心持ちでおりましょう。
写真の場所は、
ノイバラとスイカズラとノブドウとアケビとサルナシとが絡まる
熾烈な戦いの場所でもあります。
私は、サルナシに勝ってほしいのですが、今はノイバラとアケビが優勢に見えますね。
ここ数日の暖かさで、
ソメイヨシノが咲き出しました。
そして、カタクリもワサビも水仙もクサボケも椿もニリンソウも咲き始め、
梅はそろそろ散り始めています。
暖かさの影響からか、咲き始めから満開までは、あっという間。
急に崖の湯周辺が明るくなった感じです。
高ボッチスカイラインは、塩尻側の道は先週冬季閉鎖が解除されましたが、
崖の湯側は今だ解除されていません。
どうも凍結で舗装の痛みが激しいようです。
大型連休までには解除されると良いのですが。
山の上はまだまだ冬。
暖かかったり寒かったりですので、
防寒具は必要です。
雪のアルプスをゆっくり眺められますように。
このところ、今冬の雪不足を補うように数日毎に雪が降っています。
朝の氷点下という気温は、
お彼岸が過ぎても続いており、
お彼岸が過ぎても続いており、
暖かすぎた昨年に比べるとだいぶ寒いです。
それでも木々は水を上げて、
新芽を膨らませる準備を着々と進め、
新芽を膨らませる準備を着々と進め、
日中は冬を越したテングチョウやルリタテハが舞う姿を
見かけるようになりました。
見かけるようになりました。
今日は見頃のフクジュソウも雪の下。
この花は、雪にめっぽう強く、雪の中に咲いている姿の方が素敵に見えるような気がします。
一方、シーズンに入ったフキノトウは雪に弱く、
雪焼けするとすぐに黒く変色してしまうので、
貴重な春の味覚をダメにしてしまわないよう、こまめな収穫が欠かせません。
ギョウジャニンニクやアサツキも出始めました。
少しずつ春は進みます。
ここ数日、氷点下の朝を迎えておりますが、
3月11日の積雪以降、雪は積もっておりません。
2月の末からようやく遅い積雪が何度かあって、
この冬、ずっと茶色のままだった鉢伏山は、
3月になって、ようやく白くお化粧しました。
崖の湯周辺は、数日前の雨で雪はほとんど消えてしまいましたが、
融けた途端にフクジュソウが咲いてきました。
お日様が当たるとパラボラアンテナ全開。
眩しいくらい強烈な黄色い花に誘われて、
冬を越すことのできたミツバチやチョウが動き出しました。
ミソサザイも美しい声でさえずっていますが、心配は野良猫たち。
根っからの狩人にといくら注意しても通じません。
「知らんがニャー」
何か静かな朝だと思ったら、雪が降っていました。
まさに「静かな静かな山の宿」。
気温も⁻7℃と寒く、こんな日は布団から出るのに時間がかかります。
朝からお昼前まで降って、4cmくらい積もりました。
同じくらいの積雪が年末に1回、年始に1回しか積もっておらず、
私にとっては、今シーズン初めての雪かきでした。
坂道をかいて下界を見てみると、すでに地面が茶色い様子。
下は降っても積もらなかったようです。
一昨日は朝からプラスの気温で、
北側斜面の雪もほとんど解けていました。
ずっと気になっている山仕事に、
いよいよ重い腰を上げないといけない状況でしたが、
この雪で、少し先延ばしする言い訳ができました。
それにしても、昨シーズンに比べると今のところ、暖かいです。
野沢菜の樽の蓋が凍らず、バールの助けが必要ないなんて、
この時期ほとんど経験がありません。
今一番味の乗ってくる時期なので、漬物にとっては試練です。
昨日は見そびれてしまったけれど、
気を取り直して、今夜は十六夜のスーパームーン。
薬師堂の真上から積もったばかりの雪を照らして、
参道の足元をキラキラと道案内してくれました。
昨年は不作だった栗が、
約束したように今年は実ってくれました。
1週間くらいが収穫時ですが、
虫が早いか拾うのが早いかというほど、
今年は虫栗が多いような気がします。
霜が降りないせいでしょうか?
帽子をかぶっていないと、イガごと落ちてくるので危険です。
この栗の木は、丹波の品種ですが、あまりに晩生で、小さい実しか着けないと、
15年くらい前に父が伐採した樹です。
その後、切り株から萌芽した枝は勢いが良かったようで、
再び実るようになって初めてその成長に気づきました。
伐採した時には、代わりに早生の品種の栗の苗を5本くらい、
日当たりのより良い上の段に植えたのですが、
すぐにシカの食害で丸坊主にされてしまい、やむなく断念。
数年前から元の樹の恩恵に与っています。
茹でた栗をスプーンですくって、そのまま食べたり、
スプーンでほじった栗を生クリームとお砂糖と一緒に煮て、
栗ペーストにしてパンに乗っけて食べたり、
小さい実ながらも色々と楽しむことができました。
通常は、2つか3つ入りの栗ですが、
こんなにぎゅうぎゅう大勢入った栗は、見たことありません。
なんだかとっても楽しそう!
キノコ採りで一番楽しいのは、いろんなキノコが観られることです。
条件が整って発生しやすい年は、
キノコの種類が多く、様々な色や形のバリエーションが豊かで、
森林の地面が飾り付けられたようです。
食べられるキノコを見つけた時と同じように
美しいキノコを見つけると心が躍りますが、
今年は、ずっと長年見てみたかった「タマゴタケ」の輪生を観ることができました。
しかも、ちょうど食べ頃!このチャンスに収穫するしかありません。
今まで食べたことはありませんが、近所の直売所では毎年一瞬だけ見かけるキノコです。
今年も見かけて、買うかどうか真剣に悩んでやめた代物。
タマゴタケは、きのこ図鑑の表紙を飾るほど、その姿は美しくて独特です。
幼菌の白い卵のような壺の殻を破って現れるのは、真っ赤な玉。
育ってくると鮮やかな緋色の傘を開き、十数センチまで大きく育ちます。
同じテングタケの仲間には有毒のものも多いので、内心ドキドキしながらの収穫でしたが、
とにかく他のキノコと間違えようのない姿なので、自信を持って料理することにしましょう。
中学校の時の恩師が、その昔一度食べてみたいと言っていたキノコ。
先生は、ちょうど退職されていたので、送ろうかと思いながらも、
まずは自分で味見してからおすすめすることにしました。
バターとの相性が良さそうだったのと、
タマゴタケの香りと旨みをご飯に移したらどうかと思い、
「タマゴタケチャーハン」を作ることにしました。
バターでみじん切りの玉ねぎを炒め、タマゴタケも合わせて炒めてしっかり熱を通したら、
温かいご飯も一緒に炒めます。
たまごの黄身を入れたようにご飯がどんどんタマゴ色に染まって、美しい!
塩と胡椒と仕上げにお醤油をまわしかけてタマゴタケチャーハンの出来あがりです。
香りも味もクセが少なく旨みはあって、タマゴチャーハンを食べた時のような安心感。
歯ごたえも良く、大変美味しくいただきました。
今度出ていたら先生にも送りますね。
こちらの長藤は、樹が弱ってきているのか、
最近は何年かに1度しか花をつけなくなっておりますが、
今年は、当たり年のようです。
例年よりもだいぶ早く、本日開花となりました。
見頃は、5月5日くらいから13日くらいでしょうか?
「花藤や かげむらさきに 土に滲む」
これは、風呂場へ続く廊下に掛けてある、
目白三平さんがこちらで詠んで書いてくださった色紙の俳句です。
藤の花房が咲き始めるとどんどん長く伸びて、
1尺ほどにもなることから尺藤とも言われ、
咲いた時に地面が紫色に染まるようなイメージが想像できるこの句とともに、
この時季をお客様とともに毎年の楽しみにしています。
実際に藤の下に佇んでみると、
身体が藤色に染まるような嬉しい感覚と
たくさん集まってくる虫達の羽音で気の抜けない緊張感が
同時にやってきます。
横書きで書くと、俳句の感じが出ませんね。
目白三平さんに申し訳ないです。
現在は、白藤が咲いて、良いかおりが朝夕漂っています。
山の藤は、長藤の後、たくさん見られるようになります。
暖かすぎる日が続いて、
崖の湯のソメイヨシノは、ずいぶん早く咲いてしまいました。
例年ですと青森の弘前城の桜と同じくらいに見ごろとなるのですが、
昨日が弘前では開花日とのこと。今年は、ずいぶん差がついてしまいました。
今は山桜の見ごろです。合わせて木々が新芽の時期迎え、
まさに「山笑う」時期となりました。
現在見ごろの花たちは、
コブシ、オオヤマレンゲ、キブシ、オオヤマザクラ、ユキヤナギ、
スモモ、ナツグミ、ハウチワカエデ、ヤマブキ、アズマイチゲ、カタクリ、ニリンソウ、
ワサビなど。
松本市内の果樹園のモモやリンゴの花も見ごろとなっています。
高ボッチスカイラインの冬季閉鎖が終わり、
多くの車やバイクや自転車が登っていきます。
高ボッチや鉢伏山は、まだ春の気配が感じられないかもしれませんが、
北アルプスや富士山など、たっぷり雪のある高い山々のパノラマは今だけの光景です。
春分の日は、お彼岸のお中日。
お墓参りのご予定の方のもいらしたのではないでしょうか?
こちらもそのつもりでおりましたが、
雪が降ってきて、参ってしまいました。
天気予報の積雪予想は、まさかの40㎝。
半信半疑でしたが、実際の積雪量も期待を裏切らない40㎝となってしまいました。
咲き始めたフクジュソウやスノードロップは雪の下ですが、
彼らにとっては想定内のことらしく、折れもせず、花が痛むことはありません。
でも、出始めたフキノトウは、案外雪に弱く、黒く変色して
お客様にお出しできなくなってしまうので、とても心配です。
重たい雪は、雪かきが大変でしたが、
今シーズン最後になるかもしれない雪は、
この冬の印象として、この地に住んでいる者の心にしっかり刻んでくるものです。
4日後、フクジュソウの花が顔を出しました。
2週続けての台風の影響で、
週末アウトドアの計画を立てられていたお客様には
お気の毒なことでした。
これだけ雨が続くと日照不足など畑の作物にも良くない影響が出そうです。
崖の湯では、昨日久しぶりに北アルプス連山を仰ぐことができ、
その頂には白い雪がついていました。
いよいよやってくる寒い季節の到来を感じる瞬間。
とはいえ、スカッと晴れ渡った青い空と紅葉真っ只中の山の麓のコントラストに
気持ちが上がります。
紅葉は、現在標高700m付近まで降りてきました。
崖の湯は、まさにベストシーズン。
今週末こそキリっと澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込んで、
紅葉狩りとアルプス眺望を楽しんでいただけたら、幸いです。
今年は長雨と台風の風に影響を受けて、1週間くらい遅れている印象です。
色が変わる前に葉が落ちてしまった木もありますが、
このところの寒さで、日一日と色づいています。
色づきは昨年より鮮やかな印象で、
広葉樹が落葉した後に見頃になるカラマツの黄葉が
楽しみになってきました。
今年は、スズメバチが全国的にも大変多く巣をかけているようです。
こちらもその流行に乗っているらしく、
キイロスズメバチがいくつも巣を作っています。
今年の特徴は、軒先や屋根裏だけでなく、
コウヤマキやカエデ類の樹にも巣をかけていること。
近頃は巣がモクモクと大きくなっているので、樹も重たそうです。
台風18号の時、風の被害を受けた畑と違い、
不安定そうな樹中のスズメバチたちは、
台風なんて関係なく今日も元気いっぱいに働いています。
ところで、スズメバチの巣って何でできているのかご存知ですか?
正確なことはわかりませんが、木の樹皮を噛んでパテ状に仕立て、
巣の外側に2枚貝を張り付けていくように大きくしていくように見えます。
外壁の外側を大きくして、外壁の内側を壊し、巣の本体を広げて、段も増やしていくなんて、
建て方にも迫力を感じます。
こちらでの巣材の一番人気は、ヒノキの樹皮でしょうか。
木の下にいると、パチパチと樹皮を噛じりとる音がとても賑やかです。
やっぱり家はヒノキ造りが一番ってことかもしれません。
棟梁の蜂は、女王なのか娘の働きバチなのか?
数千の蜂が住む、デザイン性、機能性を兼ね備えた巨大建造物は、
そのすばらしさを称えたい気持ちと、
あんなにがんばって作っても、冬の訪れとともに娘の働きバチは死に、
女王は巣を出て、たった1匹で山の中で冬を越すという過酷な運命に、
自然の厳しさを感じます。
せめて、暖かくて丈夫そうな巣の中で冬越しすれば良いのに、
と思うのは、私だけでしょうか?
崖の湯は、朝晩が一段と涼しくなってきました。
お盆のころにたくさんいたスイッチョ(キリギリス)は、今は落ち着いて、
最近増えてきたのは、コオロギです。
建物は木造ですので、虫たちにとっては、林の中にでもいるような気分なのでしょうか?
廊下でも部屋でも気持ち良さそうに鳴いています。
寝るときにはちょっと迷惑ですが、
スイッチョと違って、なかなか姿を見つけられないのが悩みの種ですね。
それでも、昨晩はお風呂場に入り込んだコオロギ君の反響した声が
風雅な温泉時間を盛り上げてくれました。
やはり姿は見つけられませんでしたが。
日中の蝉の声は、相変わらず賑やかです。
エゾゼミ、アブラゼミ、ミンミンゼミ、ヒグラシ、、。
でも、蝉には敵が多いんですよ。
カラスなどの鳥に追われ、肉食のトンボやクモ、野良猫たち、、。
たくさんいるけれど、たくさん食べられてしまう。
激しい世界を突きつけられます。
今年は雪が少なく、小鳥たちのさえずりが早いような気がします。
横に流れる川沿いのミソサザイは、小さな小さな赤茶色の身体を反らせて、
びっくりするような大きな鳴き声で、メスを呼んでいます。
あんなに小さな身体のどこから大きくて美しい声が出るのでしょうか?
冬の間は地啼きで、チャッチャッという声なのに、
さえずりはカタカナで表現できない見事なロングトーン。
巣作りが始まるまで、しばらく崖に響き渡ることでしょう。
野良猫に狙われやしないか、それだけが心配です。
陽当たりのよいところは、フクジュソウとスノードロップが咲き始めました。
このまま雪が降らないとは思っていませんが、
やっと感じられる春の兆しというところです。
毎年紅葉の最盛期は、10月の下旬なのですが、今年は遅れています。
色づきはいまいちですが、それでも今週末が一番良さそうな気配です。
柿の葉の紅葉で、毎年柿の葉寿司を作るのが楽しみですが、
今年はあまり紅葉しないまま落葉していて、作る気持ちになりません。
ダンコウバイがいまだ黄色い葉っぱをつけているのは、
長く楽しめてよいのですが。
ハイライトは、西日が森に差し込み、
ケヤキ、エノキ、ダンコウバイ、コナラ、カラマツなど、
紅葉の森が輝きだす午後3時頃から日没まででしょうか。
青空と葉っぱの色のコントラストは、時間とともに移り変わります。
まさに「秋は夕暮れ」といった風情。
もう虫は鳴かないけれど、
冬鳥たちが夜に備えて食事中なのか、とても賑やかです。
秋のお彼岸は、収穫する山の恵みがたくさんあるので、
とても慌ただしいです。
山からはアケビ、クリ、サルナシ、マタタビ、マメガキ(柿渋用)、五倍子、クルミなど。
これら山の幸は、不思議なことにおおよそお彼岸を過ぎてしまうと収穫時期も逃してしまう、
お約束の恵みなのです。
連休で慌ただしいことも重なり、採り逃すことも多いのですが、
最近はその年に採れずとも、あまりがっかりしないで、
翌年の楽しみに持ち越そうと、気の長いことを心がけています。
今年は、彼岸の入りから雨続き、お中日過ぎが勝負でしょうか。
いざ!収穫へ
今年はウグイスが久しぶりに長く滞在してくれています。
昨年は、1週間くらいしか声を聴くことができませんでしたが、
4月から1ヵ月以上もさえずり、
しかも、雄2羽が谷を挟んで鳴き合いしています。
来た当初から、なかなか上手な鳴き方でしたので、
さぞやモテモテなんだろうと思っていましたが、
ずっと鳴いているので、お嫁さんが見つかったのかどうか、
心配になってきました。
今ハルゼミとエゾハルゼミの声で山中包まれていますが、
今年はウグイス、クロツグミ、オオルリ、キビタキなどもまだまださえずっていますので、
晴れて暖かい日は、大変な賑わいです。
現在見頃のフジとヒメシャガは、そろそろ終わりに近づいていますが、
キショウブやアヤメやニシキウツギはこれから咲いてきます。
山菜は、現在、フキ、ホップの芽、ツリガネニンジン、ウド、タケノコ、ワラビなど。
フキは、例年よりもずっと早く、朝食にお出ししています。
ニセアカシアの花も咲き始めましたので、お花の天ぷらもそろそろ登場する予定です。
山上旅館のソメイヨシノは4月22日頃満開になりました。
今年は、例年よりも1週間くらい早いペースで、春が進んでいます。
暖かい日は本当に暖かく、玄関にある温度計で日中20℃以上になることもあります。
でも、朝は寒くて、寒い日は4℃くらいまで下がります。
日陰は寒く、日なたは暑いという難しい今日この頃です。
ソメイヨシノが散り始めると、山は木々の新芽が一気に膨らんで、新緑の世界。
色んな種類のヤマザクラが咲き出しますと、
山が笑うってこのことかと思うほど、
たくさんの花たちも咲き競います。
鳥たちも盛んにさえずって、お祭り騒ぎです。
この連休は、花盛りの真っ只中になりそうです。
現在、旅館近くで花の盛りを迎えているのは、
シャクナゲ、ヤマザクラ、ヤマブキ、ワサビ、ニリンソウ、ヒトリシズカ、
イカリソウ、チューリップ、エンレイソウ、ミズバショウ、
ドウダンツツジ、ヤマナシ、ナツグミ、モミジ類などで、
まもなく咲き出すのは、
ズミ(コナシ)、クマガイソウ、サクラソウ、アマドコロ、ヤマシャクヤク、
スズラン、ミヤマオダマキなど。
フジはまだ咲くまでに少しかかりますが、
今年はたくさんの蕾をつけていますので、久しぶりに楽しめそうです。
山菜は、フキノトウは終わってしまいましたが、
現在、ワサビの花が真っ盛りで、コシアブラやタラノメ、春シイタケ、ニリンソウ。
このあと間もなく、コゴミ(クサソテツ)、ホップ(カラハナソウ)、アズキッパ(ハギの仲間)、
ツリガネニンジンなどお出しできると思います。
短い期間ですが、大切な山菜の季節です。
暖かい日が続いてしまうと、あっという間に食べ頃を逃してしまいます。
新芽は、特に逃しがち。まめに山に入る時間がほしいところです。
今年は、例年よりも1週間くらい早いペースで、春が進んでいます。
暖かい日は本当に暖かく、玄関にある温度計で日中20℃以上になることもあります。
でも、朝は寒くて、寒い日は4℃くらいまで下がります。
日陰は寒く、日なたは暑いという難しい今日この頃です。
ソメイヨシノが散り始めると、山は木々の新芽が一気に膨らんで、新緑の世界。
色んな種類のヤマザクラが咲き出しますと、
山が笑うってこのことかと思うほど、
たくさんの花たちも咲き競います。
鳥たちも盛んにさえずって、お祭り騒ぎです。
この連休は、花盛りの真っ只中になりそうです。
現在、旅館近くで花の盛りを迎えているのは、
シャクナゲ、ヤマザクラ、ヤマブキ、ワサビ、ニリンソウ、ヒトリシズカ、
イカリソウ、チューリップ、エンレイソウ、ミズバショウ、
ドウダンツツジ、ヤマナシ、ナツグミ、モミジ類などで、
まもなく咲き出すのは、
ズミ(コナシ)、クマガイソウ、サクラソウ、アマドコロ、ヤマシャクヤク、
スズラン、ミヤマオダマキなど。
フジはまだ咲くまでに少しかかりますが、
今年はたくさんの蕾をつけていますので、久しぶりに楽しめそうです。
山菜は、フキノトウは終わってしまいましたが、
現在、ワサビの花が真っ盛りで、コシアブラやタラノメ、春シイタケ、ニリンソウ。
このあと間もなく、コゴミ(クサソテツ)、ホップ(カラハナソウ)、アズキッパ(ハギの仲間)、
ツリガネニンジンなどお出しできると思います。
短い期間ですが、大切な山菜の季節です。
暖かい日が続いてしまうと、あっという間に食べ頃を逃してしまいます。
新芽は、特に逃しがち。まめに山に入る時間がほしいところです。
一昨日丸1日降った雪は20cmほど積もり、
この1週間で合計3回あった降雪では、いずれも重くてベタベタの雪かきに四苦八苦でした。
今朝は気温-4℃で冷え込んだものの、日中は12℃。
日差しは強く、屋根の雪はどんどん落ちて、融けていきます。
この雪で、シカなどの動物たちが標高の高いところから餌を求めて下りてきました。
数頭の群れが夜玄関に近い斜面で鳴いていたので、
早速「あっちゃいけー」と追い返したつもりの雄叫び。
雨氷の倒木で歩きにくいので、シカも来ないのではないかと思っていましたが、
あまり気にしていない様子でした。
融けた雪の隙間から福寿草が再び顔を出しはじめました。
この1週間で合計3回あった降雪では、いずれも重くてベタベタの雪かきに四苦八苦でした。
今朝は気温-4℃で冷え込んだものの、日中は12℃。
日差しは強く、屋根の雪はどんどん落ちて、融けていきます。
この雪で、シカなどの動物たちが標高の高いところから餌を求めて下りてきました。
数頭の群れが夜玄関に近い斜面で鳴いていたので、
早速「あっちゃいけー」と追い返したつもりの雄叫び。
雨氷の倒木で歩きにくいので、シカも来ないのではないかと思っていましたが、
あまり気にしていない様子でした。
融けた雪の隙間から福寿草が再び顔を出しはじめました。
昨日まで暑いくらいの陽気で、山仕事では汗をかくほどでしたのに、
今日はぐっと冷えて、午後から大粒の牡丹雪が降りました。
崖の湯山上旅館では12センチくらいの積雪です。
気温はこれから冷えてくるようで、
また氷点下に戻ってしまうようですが、
気温差20度以上は当たり前のこの季節、
お客様からのお問合せには、
非常に困ってしまう時節でもあります。
咲き始めた福寿草とスノードロップは雪の下。
フキノトウも雪の下。
昨日まで元気に飛び回っていたミツバチやチョウは
今は地面でじっとしているのでしょうか。
奇妙な暖かさは不気味ですが、氷点下で安心かというと
なんとも言えず、勝手を申しております。
今日はぐっと冷えて、午後から大粒の牡丹雪が降りました。
崖の湯山上旅館では12センチくらいの積雪です。
気温はこれから冷えてくるようで、
また氷点下に戻ってしまうようですが、
気温差20度以上は当たり前のこの季節、
お客様からのお問合せには、
非常に困ってしまう時節でもあります。
咲き始めた福寿草とスノードロップは雪の下。
フキノトウも雪の下。
昨日まで元気に飛び回っていたミツバチやチョウは
今は地面でじっとしているのでしょうか。
奇妙な暖かさは不気味ですが、氷点下で安心かというと
なんとも言えず、勝手を申しております。
1月29日は、朝から夜まで-1℃でした。
この時期の気温としては、暖かい日ですので、雪ではなく雨が1日中降りました。
この雨は、樹木、電線、車など、落ちた衝撃で途端に凍るという不思議な現象で、
すべてのものを氷のコーティングしてしまいます。
その氷が1日中降り続いた雨のおかげで、とても大きくなってしまいました。

夜になると重みに樹木が耐えられず、
山からピシピシと枝の折れる音やズズーンと倒れる音がひっきりなしに響きわたり、
23時頃ついに停電になってしまいました。
その音は一晩中続き、朝になると、
家の前の坂道は、アカマツの落枝でふさがれていました。
電気の復旧は、翌日の夜9時30分。
同じ標高帯では松本地域のたくさんの場所で倒木と停電があった中、
多くの中部電力の作業員さんが尽力してくださいまして、
おかげさまで2晩目の停電は免れることができました。
さすがに翌日のお客様にはキャンセルしていただかざるを得ませんでしたが、
この状況では、来ていただける状況ではありませんので、仕方ありません。
崖の湯では人の被害がなく、一部で自動車や家屋に被害があったようですが、
山上旅館では幸い被害がありませんでした。
膨大な量の枝や倒木の片付けは、大きな宿題です。
いまだ低温が続いているため、日当たりの悪い木は今も氷が融けずに
氷の重さで大きく湾曲しています。
2、3年に1度は見られる現象ですが、
被害が出るほどの規模は18年ぶりです。
陽の当たったガラス細工は、まぶしく輝いてとても美しいものです。
折れてしまった樹を見るとがっかりしてしまいますが、
先を見て、「それでも山づくりをする努力を続けなくちゃいけないよ」と
笑顔で言われたご近所の師匠に脱帽なのでした。

この時期の気温としては、暖かい日ですので、雪ではなく雨が1日中降りました。
この雨は、樹木、電線、車など、落ちた衝撃で途端に凍るという不思議な現象で、
すべてのものを氷のコーティングしてしまいます。
その氷が1日中降り続いた雨のおかげで、とても大きくなってしまいました。

夜になると重みに樹木が耐えられず、
山からピシピシと枝の折れる音やズズーンと倒れる音がひっきりなしに響きわたり、
23時頃ついに停電になってしまいました。
その音は一晩中続き、朝になると、
家の前の坂道は、アカマツの落枝でふさがれていました。

電気の復旧は、翌日の夜9時30分。
同じ標高帯では松本地域のたくさんの場所で倒木と停電があった中、
多くの中部電力の作業員さんが尽力してくださいまして、
おかげさまで2晩目の停電は免れることができました。
さすがに翌日のお客様にはキャンセルしていただかざるを得ませんでしたが、
この状況では、来ていただける状況ではありませんので、仕方ありません。
崖の湯では人の被害がなく、一部で自動車や家屋に被害があったようですが、
山上旅館では幸い被害がありませんでした。
膨大な量の枝や倒木の片付けは、大きな宿題です。
いまだ低温が続いているため、日当たりの悪い木は今も氷が融けずに
氷の重さで大きく湾曲しています。
2、3年に1度は見られる現象ですが、
被害が出るほどの規模は18年ぶりです。
陽の当たったガラス細工は、まぶしく輝いてとても美しいものです。
折れてしまった樹を見るとがっかりしてしまいますが、
先を見て、「それでも山づくりをする努力を続けなくちゃいけないよ」と
笑顔で言われたご近所の師匠に脱帽なのでした。

東京に雪が積もって、大きなニュースとなっていました。
こちらでも、17日(日)未明から18日(月)の午後にかけて、
松本平にはたっぷりの雪が積もり、
市街地では30cmを超え、崖の湯では40cmを超えました。
2、3日は雪かきに追われましたが、
崖の湯に通じる道路は月曜日の11時頃、除雪車により通行可能になりました。
一度にこれだけ多くの雪が積もりますと、
松本はそもそも雪が少ない地域ですので、
交通インフラはズタズタになってしまいます。
高速道路は上下通行止め、国道は大渋滞、JR中央線の特急あずさは運休、
市街地の道路は、除雪が間に合わず圧雪でぼっこぼこ、という有様です。
松本に降る雪は、太平洋側に発生する低気圧が東京に降らせる雪と同じです。
長野県では上雪(かみゆき)と呼ばれています。
通常、冬型の日本海側に降る雪(下雪)は、松本にほとんど積もりません。
高いアルプス山脈のおかげです。
21日(木)の雪は、冬型でしたので、松本にはさほど積もりませんでしたが、
長野地方や白馬などはこの日にたくさん積もりましたので、
現在雪不足のスキー場は、全県でほぼなくなったのではないかと思われます。
今日現在の鉄道やバスなどの公共交通は通常運行になっています。
高速道路も走行可能です。
雪が降ると本当に静けさを感じることができます。
誰も踏んでいない雪原で、雪だるまやかまくらを作りたい方にはお勧め。
満月が近いせいか、雪に木の影が映り、月あかりの雪景色も幻想的です。
こちらでも、17日(日)未明から18日(月)の午後にかけて、
松本平にはたっぷりの雪が積もり、
市街地では30cmを超え、崖の湯では40cmを超えました。
2、3日は雪かきに追われましたが、
崖の湯に通じる道路は月曜日の11時頃、除雪車により通行可能になりました。
一度にこれだけ多くの雪が積もりますと、
松本はそもそも雪が少ない地域ですので、
交通インフラはズタズタになってしまいます。
高速道路は上下通行止め、国道は大渋滞、JR中央線の特急あずさは運休、
市街地の道路は、除雪が間に合わず圧雪でぼっこぼこ、という有様です。
松本に降る雪は、太平洋側に発生する低気圧が東京に降らせる雪と同じです。
長野県では上雪(かみゆき)と呼ばれています。
通常、冬型の日本海側に降る雪(下雪)は、松本にほとんど積もりません。
高いアルプス山脈のおかげです。
21日(木)の雪は、冬型でしたので、松本にはさほど積もりませんでしたが、
長野地方や白馬などはこの日にたくさん積もりましたので、
現在雪不足のスキー場は、全県でほぼなくなったのではないかと思われます。
今日現在の鉄道やバスなどの公共交通は通常運行になっています。
高速道路も走行可能です。
雪が降ると本当に静けさを感じることができます。
誰も踏んでいない雪原で、雪だるまやかまくらを作りたい方にはお勧め。
満月が近いせいか、雪に木の影が映り、月あかりの雪景色も幻想的です。
